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ドイツ戦後史1945−1955 瓦礫の上の民主主義

亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ 5−4

出版社名 亜紀書房
出版年月 2025年10月
ISBNコード 978-4-7505-1889-3
4-7505-1889-1
税込価格 4,620円
頁数・縦 552P 19cm

商品内容

要旨

なぜドイツ人はファシズムと決別できたのか。だれもが略奪に加わった戦後数年間を人々は「狼の時代」と呼んだ。権力に空白が生じた、その秩序なき時代に、人は互いに反目し、猜疑の目を向けながらも新しい道徳、自由、平等を作り出していった。ドイツを改変しようとする戦勝国の思惑を超え、清濁ともに抱えながら民主主義を紡いでいく、その光と闇を克明に描き出すベストセラー。年間ベストブック!フィナンシャル・タイムズ紙、タイムズ紙ほか多数。

目次

1 零時?
2 廃墟
3 大移動
4 ダンスへの熱狂
5 リーベ一九四七
6 盗み、配給、闇市場の取引―市場経済へのレッスン
7 経済の奇跡と不道徳の不安
8 再教育者たち
9 芸術と民主主義のデザインの冷戦
10 抑圧の音

出版社・メーカーコメント

【なぜドイツ人はファシズムと決別できたのか】だれもが略奪に加わった戦後数年間を、人々は「狼の時代」と呼んだ。権力に空白が生じた、その秩序なき時代に、人は互いに反目し、猜疑の目を向けながらも新しい道徳、自由、平等を作り出していった。ドイツを改変しようする戦勝国の思惑を超え清濁を合わせのみながら民主主義を紡いでいく、その光と闇を克明に描き出すベストセラー。***【第二次大戦は、ドイツの都市を瓦礫の山と化した。そこは、新しい社会を築くための実験場となった。】廃墟を片付ける女性たちの自立と連帯、ダンスや恋愛に興じ、刹那を生きる都市文化の広がり、闇市をしたたかに生き抜く子供たち……飢えと暴力が深刻化する極限の状況においてもドイツの民衆は、日々を生き延びる活力を失わなかった。アメリカ、ソ連の文化政策を激しく拒絶し、自身の責任から目を逸らしながらもドイツ人はやがて、身の回りの変革を通して自己の精神を変革し、新しい文化を育んでいった。後の世代から厳しく非難され、これまで顧みられることがなかった戦後の数年間。豊富な資料をひもとき、市井の人々の暮らしに目を向け、その時代が宿していた新たな社会の萌芽を見出して国内外から高い評価を受けたベストセラー。

著者紹介

イェーナー,ハラルト (イェーナー,ハラルト)   J¨ahner,Harald
ジャーナリスト。ベルリン芸術大学名誉教授。2015年まで日刊紙「ベルリン・ツァイトゥング」の責任者を務める
森内 薫 (モリウチ カオル)  
翻訳家。上智大学外国語学部フランス語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)