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開発プロジェクトとは何か 不確実性のデザイン

出版社名 みすず書房
出版年月 2025年12月
ISBNコード 978-4-622-09821-8
4-622-09821-0
税込価格 4,290円
頁数・縦 215,19P 20cm

商品内容

目次

序章
第一章 「目隠しの手」の原理
第二章 不確実性(様々な不確実性
供給面の不確実性―技術
供給側の不確実性―組織運営 administration
供給面の不確実性―資金
超過需要
需要不足
余談―研究・開発(R&D)戦略
不確実性の緩和)
第三章 許容性と規律(空間的許容性/場所的許容性
建設プロジェクトにおける時間的規律
建設から操業に至るまでの時間的規律
汚職への許容性
質を量で代替することへの許容性
政府支出を民間支出で代替する許容性)
第四章 プロジェクトの設計―特性受容と特性形成(設計のジレンマ
暗黙の特性形成―ナイジェリアでの失敗
誘発される特性形成
混合体(ハイブリッド)としての独立機関)
第五章 プロジェクトの評価―副次効果の重要性(必須要件としての副次効果
純粋な副次効果、混合的な副次効果
副次効果を通じて密かにもたらされる変化
費用便益分析と副次効果に対する反論
批判への反論
プロジェクト計画における謙虚さと野心)

著者紹介

ハーシュマン,アルバート・O. (ハーシュマン,アルバートO.)   Hirschman,Albert O.
1915‐2012。ドイツ・ベルリンにて生誕後、ベルリン大学、パリ高等商業学校、LSE(ロンドン政治経済大学院)を経て、トリエステ大学にて博士学を取得。1941年にはナチ旋風吹き荒れる欧州からアメリカへと亡命、カリフォルニア大学バークレー校にてフェローに就任。米国連邦準備銀行に勤務し、その後、南米コロンビアの経済顧問として実務にも携わる。1956年より、イェール大学、コロンビア大学、ハーバード大学などで教授職を歴任し、1974年からはプリンストン高等研究所教授に着任。開発経済学のパイオニアの一人であり、政治学や社会学など多様な分野を越境した研究者として知られ、熱狂的ファンが多い。米国社会科学研究評議会は、彼の功績を称えて2007年に社会科学分野の最も権威ある賞「アルバート・ハーシュマン賞」を創設し、その名を刻んだ
佐藤 仁 (サトウ ジン)  
1968年生まれ。東京大学東洋文化研究所・教授。東京大学教養学部教養学科(文化人類学)卒業、同大学院総合文化研究科博士課程(国際社会科学)修了。ハーバード大学ケネディー行政学大学院修士課程修了。学術博士。東南アジア地域を対象とする開発と環境保全の関係を研究。プリンストン大学国際公共政策大学院やコロンビア大学気候大学院で客員教授を歴任。第10回日本学士院学術奨励賞、第28回国際開発大来賞などを受賞
杉浦 菜月 (スギウラ ナツキ)  
1998年生まれ。慶應義塾大学文学部人文社会学科(社会学)卒業、東京大学大学院新領域創成科学研究科修士課程(国際協力学)修了。国際協力学修士。2023年に三菱総合研究所に入社。2025年より経済産業省GXグループ地球環境対策室にて、気候変動交渉全般や日本の気候変動適応ビジネスの海外推進に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)