今夜、喫茶マチカネで
出版社名 | 集英社 |
---|---|
出版年月 | 2024年7月 |
ISBNコード |
978-4-08-771872-0
(4-08-771872-7) |
税込価格 | 1,760円 |
頁数・縦 | 279P 19cm |
商品内容
要旨 |
昭和29年に大阪の待兼山駅前で父と母が始めた書店と喫茶店。1階の書店を兄が、2階の喫茶店を弟が継いだが、時代の流れもあり、65年続いた店の歴史の幕を閉じることに。残された数ヶ月間、月に一度開かれる「夜会」で、街にゆかりの人々が語るとっておきの思いがけない体験、生涯最高の思い出とは…。誰の半生にも忘れられない出来事が起きている。閉店の決まった喫茶店が主催する“待兼山奇談倶楽部”。そこで語られた、せつなく、美しく、不思議な物語。あなたに届ける7つの連作短編集。 |
---|
出版社・メーカーコメント
「閉店って。店、やめるってことか」 私は無言のまま、ちいさくうなずいた。昭和29年に待兼山駅の近くで、父と母が始めた書店と喫茶店。1階の書店を兄が、2階の喫茶店を弟が継いだが、時代の流れもあり、最寄駅の名称が変わるタイミングで店を閉じることに。喫茶マチカネの店主・今澤敦己は、店を愛する客からの提案で、残された数カ月の間、心に残る不思議な経験をゲストが語る会「待兼山奇談倶楽部」を開催する。そこで語られた、人生におけるとっておきの出来事とは……。心あたたまる連作短編集。(第一話・待兼山ヘンジ/第二話・走れ! ロッキー/第三話・銭湯のピアニスト/第四話・ジェイクとあんかけうどん/第五話・恋するマチカネワニ/第六話・風を集めて/第七話・青い橋)【著者略歴】増山 実 (ますやま・みのる)1958年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒業。2012年に「いつの日か来た道」で第19回松本清張賞最終候補となり、それを改題した『勇者たちへの伝言』で2013年にデビュー。同作は2016年に「第4回大阪ほんま本大賞」を受賞した。他の著書に『空の走者たち』『風よ僕らに海の歌を』『波の上のキネマ』『甘夏とオリオン』『ジュリーの世界』(第10回京都本大賞受賞作)『百年の藍』がある。