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検視官の現場 遺体が語る多死社会・日本のリアル

中公新書ラクレ 858

出版社名 中央公論新社
出版年月 2025年12月
ISBNコード 978-4-12-150858-4
4-12-150858-0
税込価格 1,100円
頁数・縦 245P 18cm

商品内容

要旨

年間160万人が亡くなる「多死社会」日本。多くの人はどのように死を迎え、その現場で何が起こっているのか―。現役の検視官として3年間で約1600体の遺体と対面した著者が、風呂溺死、生活習慣病と突然死、孤独死などさまざまなケースを紹介し、現代社会が抱える課題を照らし出す。死は私たちのすぐ隣にあり、誰もが「腐敗遺体」になる可能性がある…この現実をどう受け止めるべきか。そのヒントがここにある。

目次

第1章 多死社会と検視官(日本の死の現状
検視のしくみ
検視官への道)
第2章 ドキュメント検視官24時(検視官の勤務
ある日の現場
変死事案が止まらない夜
死はすぐそばにある)
第3章 意外な死因、さまざまな現場(入浴のリスク
致命傷になりうる頭の怪我
火災の検視は現場第一
川を流れてくる遺体
自殺者の想いと最後に見た風景
ゴミ屋敷とセルフネグレクト)
第4章 死後の自分はどう扱われるか(街なかに数多く眠る腐敗遺体
遺体の早期発見のために
人生のエンディングの準備
デジタル遺品という悩み
引き取り手のない遺体の行方)
第5章 大規模災害、そのとき多数遺体は―(大規模災害が起きたら
日本の多数遺体対応の歴史
死因究明制度の問題点)

出版社・メーカーコメント

年間160万人が亡くなる「多死社会」日本。多くの人はどのように死を迎え、その過程で何が起こっているのか−−。現役の検視官として3年間で約1600体の遺体と対面した著者が、風呂溺から孤独死までさまざまな実例を紹介し、現代社会が抱える課題を照らし出す。死はすぐ隣にあり、誰もが「腐乱遺体」になる可能性がある……この現実をどう受け止めるべきか。そのヒントがここにある。

著者紹介

山形 真紀 (ヤマガタ マキ)  
1972年生まれ。95年立教大学法学部卒業後、民間企業勤務を経て96年より埼玉県警察に奉職。生活安全部、警察学校などを経て、2021年から24年まで刑事部捜査第一課に所属。検視官として約1600体の遺体の検視に従事し、多数遺体対応訓練や東京五輪テロ対策(検視)に携わる。23年立教大学大学院社会デザイン研究科修士課程を修了。25年3月に警察を退職。現在は認定NPO法人難民を助ける会(AAR Japan)で災害支援業務に従事するとともに、立教大学社会デザイン研究所に所属し「大規模災害における多数遺体の処置、遺体管理」などをテーマに調査研究を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)