
キリンヤガ
ハヤカワ文庫 SF 1272
出版社名 | 早川書房 |
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出版年月 | 1999年5月 |
ISBNコード |
978-4-15-011272-1
(4-15-011272-X) |
税込価格 | 902円 |
頁数・縦 | 479P 16cm |
書店レビュー
総合おすすめ度:
全1件
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昔は素晴らしかった?
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おすすめ度
- 文真堂書店 相生店 (群馬県桐生市)
宇宙に進出する事が可能になった程の未来の世界。そんな中で主人公はあえて便利な生活を捨て、数百年も前の伝統的な生活(なんと狩猟採集生活だ)を営むために有志を募り、未開の惑星へと移住する。初めの内は順調に見えたその暮らしも、やがて様々なひずみが生まれ、そのたびに主人公は葛藤する事になる。読み手の立場によって様々な読まれ方をするだろうな、と感じた。ある人には文明批判に見えるかもしれないし、違う人には懐古主義への皮肉に見えるかもしれない。そういう意味で、ラストシーンは様々な示唆に富んでいる。読後、何故自分がそう感じたのか考えてみるのも面白いかもしれない。オムニバス長編なので幾つかの短編に分かれている。中でも表紙の絵も飾っている「空にふれた少女」のエピソードは鳥肌が立つほどの名作。
(2007年9月16日)
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おすすめ度
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商品内容
文学賞情報 |
2000年
第31回
星雲賞受賞 |
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要旨 |
絶滅に瀕したアフリカの種族、キクユ族のために設立されたユートピア小惑星、キリンヤガ。楽園の純潔を護る使命をひとり背負う祈祷師、コリバは今日も孤独な闘いを強いられる…ヒューゴー賞受賞の表題作ほか、古き良き共同体で暮らすには聡明すぎた少女カマリの悲劇を描くSFマガジン読者賞受賞の名品「空にふれた少女」など、ヒューゴー賞・ローカス賞・SFクロニクル賞・SFマガジン読者賞・ホーマー賞など15賞受賞、SF史上最多数の栄誉を受け、21世紀の古典の座を約束された、感動のオムニバス長篇。 |