• 本

生命の森の人びと アジア・北ビルマの山里にて

理論社ライブラリー 異文化に出会う本

出版社名 理論社
出版年月 2001年4月
ISBNコード 978-4-652-01140-9
4-652-01140-7
税込価格 1,650円
頁数・縦 165P 21cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 緑の森に囲まれた豊かな生活

    著者がビルマ北部の山間の村に1年間滞在して書かれた本。ビルマの文化には、あまり馴染みはないけれども、この本を読んでいると、稲作の様子や収穫を祝う祭りなど、人々の生活の様子がきめ細やかに記録されていて、どこか日本の文化とも共通するところも発見できてビルマが少し身近になった気がした。写真も随所に載せられていて、緑の木々に囲まれた森の中の生活を伝えてくれる。人々の表情もどこか優しい。

    (2003年4月14日)

商品内容

要旨

大宅壮一ノンフィクション賞受賞作『森の回廊』から5年の歳月を経てふたたび―、地球の生活。自然のめぐりとともに生き死にを重ねる人びとの心の根をたずね、その内側から物語る。

目次

第1章 初穂刈りと稲の魂
第2章 森と焼畑の恵みに生かされて
第3章 呼べば応える二人の歌声
第4章 遥かな時をさかのぼる祭り
第5章 精霊は森からの使者
第6章 狩人たちと手長猿
第7章 死者が行く山のなかのあの世
第8章 自然の大いなるめぐり

著者紹介

吉田 敏浩 (ヨシダ トシヒロ)  
1957年、大分県臼杵市生まれ。フリー・ジャーナリスト。1977年にビルマのシャン州を訪ねて以来、ビルマ、タイ、アフガニスタン、インド、バングラディシュなどアジアの多様な民俗世界を訪ねる。1985年3月から88年10月まで、ビルマ北部のカチン州とシャン州を歩いて長期取材する。その記録をまとめた『森の回廊』(NHK出版・NHKライブラリー)で96年に第27回・大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。著書にその続編である『宇宙樹の森』(現代書館)、『北ビルマ、いのちの根をたずねて』(めこん)。共著に『アジア大道曼陀羅』(現代書館)、『世界の民・光と影』(明石書店)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)