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逸脱と医療化 悪から病いへ

MINERVA社会学叢書 23

出版社名 ミネルヴァ書房
出版年月 2003年11月
ISBNコード 978-4-623-03810-7
4-623-03810-6
税込価格 7,700円
頁数・縦 587P 22cm

商品内容

要旨

本書は、「医療化」論、「逸脱の医療化」論に関する社会学の現代的古典というべき著作。逸脱論の医療化現象への応用編という性格をもち、よりマクロな現象との関連も分析している。ここで取り扱われる「医療化」の諸現象は、現在の日本においても明確に観察可能かつ、次第にその重要性を増しつつある現象である。とくに社会問題化している児童・青年の教育・犯罪現象、ならびに「精神鑑定」における「責任」の問題を考える上でも、基礎的なデータ・分析が提供されている。

目次

第1章 逸脱、逸脱定義、医療専門職
第2章 悪から病いへ―逸脱認定の変化と社会統制
第3章 狂気の医療モデル―精神病の出現
第4章 アルコール依存症―酒浸り、飲酒癖、疾病概念
第5章 アヘン嗜癖―医療的関与の盛衰
第6章 子供と医療化―非行、多動症、児童虐待
第7章 同性愛―罪から病いそしてライフ・スタイルへ
第8章 医療と犯罪―生来性犯罪者の探索と犯罪に対する医療的統制(R.モラン)
第9章 社会統制装置としての医療―社会への帰結
第10章 逸脱の医療化に関する理論的言明
後記 逸脱と医療化―10年後

著者紹介

進藤 雄三 (シンドウ ユウゾウ)  
1954年生まれ。1980年京都大学文学部卒業。1986年京都大学大学院文学研究科博士課程中退。現在、大阪市立大学大学院文学研究科教授
杉田 聡 (スギタ サトル)  
1960年生まれ。1984年東京大学医学部保健学科卒業。1989年東京大学大学院医学系研究科博士課程修了、保健学博士(1989年)。現在、大分大学医学部看護学科助教授
近藤 正英 (コンドウ マサヒデ)  
1966年生まれ。1990年東京大学医学部保健学科卒業。1994年東京大学医学部医学科卒業。現在、筑波大学社会医学系講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)