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お笑い進化論

青弓社ライブラリー 37

出版社名 青弓社
出版年月 2005年5月
ISBNコード 978-4-7872-3243-4
4-7872-3243-6
税込価格 1,760円
頁数・縦 247P 19cm

商品内容

要旨

お笑いとは1つの「作品」であり、時代のモードを映す鏡である―。「吉本系の芸人が舞台に登場するとき、なぜ『がんばり宣言』をするのか」「取り違えコントはどうして笑えるのか」などの単純な疑問を解き明かすことを糸口に、古参の芸人から社会を賑わす若手芸人まで、数多くのお笑いの実例を取り上げて、「笑いのからくりであるパラレル・ワールドと観客とのあいだの心理的距離」というお笑いの構造を析出する。取り違え、シュール、漫才などの特徴をていねいに取り出しながら、お笑いがインタラクティヴな批評空間として成立したことを浮き彫りにして、そこに通底する「多重化したリアル」「アイデンティティーの変容」という時代性を明らかにする。

目次

序章 笑いの風景
第1章 笑いのパラレル・ワールド
第2章 取り違え図式―笑芸コントの世界
第3章 シュールの彼方へ―お笑い革命の深層
第4章 現実の発見的再認―「悲しいとき」に笑うのは「なんでだろう」
第5章 物語の現実化と現実の物語化
第6章 漫才あるいは距離の芸術について
終章 人はなぜ笑うのか

著者紹介

井山 弘幸 (イヤマ ヒロユキ)  
1955年、静岡県生まれ。新潟大学人文学部教授。専攻は現代科学論(科学思想史、ユートピア論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)