
侠風むすめ
小学館文庫 か4−2 国芳一門浮世絵草紙
出版社名 | 小学館 |
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出版年月 | 2007年5月 |
ISBNコード |
978-4-09-408167-1
(4-09-408167-4) |
税込価格 | 586円 |
頁数・縦 | 281P 16cm |
書店レビュー
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- 平山書店 (秋田県大仙市)
柴又生まれの江戸っ子作家、河冶和香さんの書き下ろしシリーズ第1作である。今回のは江戸末期を代表する浮世絵師の一人、歌川国芳一門の活躍を娘登鯉(とり)の眼から描いた作品である。登鯉は入墨が好きで吉原や博打場にも平気で出入りする”侠風(きゃんふう)むすめ”。この早熟な娘を通じ、当時の江戸の風俗がとても生き生きと描かれており、その映像が目に浮かんでくるようである。遠山の金さんも脇役の一人に名を連ね、物語に華を添えているあたり、時代小説ファンにとってはたまらない展開である。まだ書き尽くしていないところがあちこちに見られ、今後のシリーズ作品で明らかにされていくのが楽しみでならない1冊。(のり)
(2007年12月17日)
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商品内容
要旨 |
前作「笹色の紅」が評論家に絶賛された新鋭が、鉄火肌の浮世絵師国芳と、脳天気な弟子たちの浮世模様を娘の女絵師登鯉の目から描いた、ほのぼのおかしくて、ちょっとせつない書き下ろしシリーズ第一作。国芳の娘登鯉は、刺青が大好きで博奕場にも平気で出入りするような“侠風”な美少女。一方で、天保の改革を鋭く諷刺した国芳は、とうとう北町奉行所に召喚されてしまう。 |
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