
Y氏の終わり
Hayakawa Novels
出版社名 | 早川書房 |
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出版年月 | 2007年12月 |
ISBNコード |
978-4-15-208879-6
(4-15-208879-6) |
税込価格 | 2,200円 |
頁数・縦 | 533P 20cm |
書店レビュー
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他人の頭の中へジャンプ
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- (有)フジヤ書店 (北海道網走市)
突然の事故で普段通らない道を帰路に選び、偶然目に入った古書店に暖を求めて入った、主人公の大学院生・アリエル。そこで彼女が出会ったのは、長年探し求めていた小説。呪われていると噂される「Y氏の終わり」だ。これは偶然?それとも必然?共に研究していた教授は失踪したが、一人小説を読み解くアリエルは、本の秘密を知ることとなる。それは、他人の(人に限らず)意識を共有できる薬を調合する、成分表が載っていることだった。この薬によって他人の心の中に入り込むアリエル。しかし、本の秘密を知る者達から追われることに。逃げながらも考え続けるアリエル。初めて動物が意識をもったのは、どんなきっかけ?だれが人間に意識を与えたのか?SFかファンタジーかと思いきや、科学や宗教までも詰め込んだ、濃〜い一冊だ。
(2008年1月29日)
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商品内容
要旨 |
偶然はいった古書店で大学院生アリエルがめぐりあったのは、ずっと探していた『Y氏の終わり』という一冊の本。それは、主人公のY氏が人の心のなかでくりひろげる冒険を描いた、呪われているとされる伝説の小説だった。読み進むうちに、小説のなかの出来事は、過去に実際におこったことなのではないかとアリエルは疑いはじめる。そこに書かれた方法をためしたアリエルは、人の心のなかにはいることができるようになる。しかし、本を狙う男たちに追われ、旅に出ることに―。わたしがここにいる理由って?世界はどういうふうにできたの?この世界で、愛するとはどういうこと?長い旅を続けるうちに、アリエルが抱きつづけてきた疑問がひとつずつ解き明かされていく。ミステリの興奮、SFの思索、ファンタジイの想像力―イギリスの新鋭作家によるジャンルを越えた話題作、待望の邦訳。 |
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