• 本

どつぼ超然

出版社名 毎日新聞社
出版年月 2010年10月
ISBNコード 978-4-620-10758-5
4-620-10758-1
税込価格 1,760円
頁数・縦 306P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 『超然』とは、そのことを乗り越えて問題にしない様子。世俗
    的なことと無関係な様。世知辛い世の中で日々、小銭の計算をしつつ
    生きる俗人な男が、風光明媚な温泉地・田宮で超然の精神を求めて
    彷徨う物語。町は明るく、何かと乗り越えなければいけない事柄が多すぎて、
    超然となりきれない男は町を徘徊する。時に、死に場所を求めて。
    死ぬための縄と大を探して・・・。

    (2010年11月2日)

商品内容

要旨

明るすぎるし、見晴らしがよすぎる。どうも死ににくい。飄然から超然へ。世界を睥睨する町田文学の新境地。

出版社
商品紹介

出掛けよう、行く雲、流れる水のように。なぜなら余は超然者。小心ながらも泰然自若、自意識が暴走する傑作長編小説。

著者紹介

町田 康 (マチダ コウ)  
1962年大阪生まれ。81年、バンド「INU」でアルバム『メシ喰うな』を発表。97年小説集『くっすん大黒』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、野間文芸新人賞受賞、2000年「きれぎれ」で第一二三回芥川賞を受賞する。01年詩集『土間の四十八滝』で第九回萩原朔太郎賞、02年「権現の踊り子」で第二八回川端康成文学賞、05年『告白』で谷崎潤一郎賞、08年『宿屋めぐり』で野間文芸賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)