• 本

ルーズヴェルト・ゲーム

出版社名 講談社
出版年月 2012年2月
ISBNコード 978-4-06-217376-6
4-06-217376-X
税込価格 1,760円
頁数・縦 440P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 中小企業の現実をノンプロ野球を絡ませて・・・

    下請けの中小企業メーカーの現状がリアルに描かれています。リーマンショック以降中小メーカーはどこも業績不振。業績悪化に伴い業務改善計画が行われ、コスト削減と言ってもリストラが行われる。一方でライバル企業を潰すべく企業買収等の謀略が進む。遅々として進まないリストラ・新製品開発・企業合併に銀行が更なる経営改善をせまる。中小企業の生々しい現実が書かれているが、そこにノンプロ野球と言う少々時代おくれで、純粋な要素が加わり読後には爽快感が感じられる。現実は厳しいけど明日への希望が感じられる一冊である。

    (2012年4月8日)

商品内容

要旨

「一番おもしろい試合は、8対7だ」野球を愛したルーズヴェルト大統領は、そう語った。監督に見捨てられ、主力選手をも失ったかつての名門、青島製作所野球部。創部以来の危機に、野球部長の三上が招いたのは、挫折を経験したひとりの男だった。一方、社長に抜擢されて間もない細川は、折しもの不況に立ち向かうため、聖域なきリストラを命じる。廃部か存続か。繁栄か衰退か。人生を賭した男達の戦いがここに始まる。

出版社
商品紹介

男には負けられない試合がある。いまこそ、ひとつに――。青島製作所野球部は、チーム再建のビジョンは見出せるのか?

著者紹介

池井戸 潤 (イケイド ジュン)  
1963年、岐阜県生まれ。慶應義塾大学文学部・法学部法律学科卒。1998年、『果つる底なき』(講談社文庫)で第44回江戸川乱歩賞、2010年、『鉄の骨』(講談社文庫)で第31回吉川英治文学新人賞、2011年、『下町ロケット』(小学館)で第145回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)