体験的デザイン史
新装復刻版
出版社名 | 誠文堂新光社 |
---|---|
出版年月 | 2015年3月 |
ISBNコード |
978-4-416-11525-1
(4-416-11525-3) |
税込価格 | 3,300円 |
頁数・縦 | 513P 21cm |
商品内容
要旨 |
女性のイラストレーションを用いた資生堂の広告や、紀ノ国屋のロゴタイプなどで知られるグラフィックデザイナー、山名文夫。初期の商業美術時代から戦後の発展期までデザインの本流を歩みつづけた著者が、自身の見聞をもとに綴る先駆者たちの道のり。 |
---|---|
目次 |
プラトン社時代 |
出版社 商品紹介 |
戦前から戦後にかけて第一線で活躍し、資生堂のロゴや広告などで知られるグラフィックデザイナー・山名文夫が綴ったデザイン史。 |
おすすめコメント
戦前から戦後にかけてデザインやイラストレーションの第一線で活動し、デザイン運動の牽引者としても業績を残した伝説的なデザイナーが、自らの体験をもとにグラフィックデザインの草創期から戦後の拡大期にいたる主要な出来事や人々の動きをつづった回想録の新装復刻版。復刻版の装幀は服部一成が担当。20世紀初頭、広告や出版といったメディア産業の勃興とともに、その意匠や設計にかかわるデザインやイラストレーションの領域が立ち上がる。多くの若い才能がこの新しい分野に飛び込み、国内外の動向を踏まえながら、切磋琢磨と試行錯誤を繰り返してきた。この過程でさまざまな思潮や集団が誕生し、時代の流れと格闘しながら、現代へとつながる理論や方法、社会基盤をかたちづくってきたのであった。1976年に刊行された本書はこのような疾風怒濤の半世紀に伴走し、自らもその一部として大きな影響を発揮してきた一流デザイナーが記述した貴重な証言となっている。500頁を越えるボリュームのなかには有名無名の先人たちの苦心、林立する集団の動向、国家体制とデザイナーのかかわり、戦後の再出発と産業的発展、デザイン・ジャーナリズムの展開など、日本のデザイン史を語るうえで重要な人物や出来事が同時代の文化や社会の動向のなかで活写され、研究者にとって一級の史料であるとともに、ひとつの時代物語としての面白みに満ちている。