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終戦後史1945−1955

講談社選書メチエ 603

出版社名 講談社
出版年月 2015年7月
ISBNコード 978-4-06-258606-1
4-06-258606-1
税込価格 1,815円
頁数・縦 244P 19cm

商品内容

要旨

敗戦、GHQによる占領、そして独立。混沌から新秩序へと移行する激動の一〇年。農民・労働者・女性・子どもの地位向上と、復員・引揚者への冷淡なまなざしという社会的権力関係の逆転。戦勝国に対する敗戦国の屈折したナショナリズムと、大衆にまで浸透するアメリカ型消費文化。自由経済か統制経済か、保守一党優位体制か政権交代をともなう二大政党制か―。いくつもの国家像を模索し、新しいかたちを選び取っていった転換期日本の歴史空間を再現する。

目次

1章 敗戦の風景(崩壊と再生
外交官の憂鬱
自由と統制 ほか)
2章 占領下の戦後構想(象徴天皇制の成立
外務省の対外構想
自由経済の展開 ほか)
3章 新しい国家像の模索(さまざまな国家像
平和国家の現実主義化
通商国家の試練 ほか)
4章 戦後日本の確立(一九五五年体制の成立
外交三原則
高度経済成長への序曲 ほか)

おすすめコメント

敗戦、GHQによる占領、そして独立。混沌から新秩序へと移行する激動の一〇年。農民・労働者・女性・子どもの地位向上と、復員・引揚者への冷淡なまなざしという社会的権力関係の逆転。戦勝国に対する敗戦国の屈折したナショナリズムと、大衆にまで浸透するアメリカ型消費文化。自由経済か統制経済か、保守一党優位体制か、政権交代をともなう二大政党制か――。いくつもの国家像を模索し、新しいかたちを選び取っていった転換期日本の歴史空間を再現する。

著者紹介

井上 寿一 (イノウエ トシカズ)  
1956年、東京都生まれ。一橋大学社会学部卒業、同大学院法学研究科博士課程単位取得退学。学習院大学法学部教授、同大学学長。法学博士。専攻は日本政治外交史。主な著書に、『危機のなかの協調外交』(山川出版社、吉田茂賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)