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ジャック・デリダ 動物性の政治と倫理

出版社名 勁草書房
出版年月 2017年2月
ISBNコード 978-4-326-15444-9
4-326-15444-6
税込価格 2,420円
頁数・縦 151P 20cm

商品内容

要旨

近代の主権概念は人間と動物の区別と不可分であり、政治は常に人間に固有なものとされてきた。西欧思想においては、人間と人間ではない生きものたちの政治関係の発明が避さられ、獣と主権者のアナロジーによって動物たちに日々ふるまわれる根底的な暴力が見えなくされてきたのだ。デリダが人生の最後に発明した「動物‐政治」概念から、「民主主義的な主権」の問いが開かれる。

目次

序論 ゆえにデリダは政治的動物であった
第1章 肉食‐ファロス‐ロゴス中心主義
第2章 パルマコン
第3章 動物‐政治
第4章 自由
第5章 触覚中心主義
結論 デリダの動物倫理の未来
後書き 動物‐政治的民主主義のために―いかにしてデリダは動物たちを来たるべき民主主義へと参入させるのか

おすすめコメント

近代政治の主権概念は人間と動物の区分と不可分であり、政治は常に人間に固有なものとされてきた。つまり西欧思想においては、人間と人間ではない生きものたちの政治関係の発明が回避され、獣と主権者のアナロジーによって動物たちに日々ふるまわれる根底的な暴力が否認されてきたのだ。デリダが人生の最後に発明した「動物?政治」概念から、「動物の民主主義」を考える。

著者紹介

ロレッド,パトリック (ロレッド,パトリック)   Llored,Patrick
リヨン第三大学講師。ティエリ・ゴンティエの指導の下で、博士論文「動物性のポリティックス―ジャック・デリダの哲学における主権、動物性、脱構築」で博士号取得
西山 雄二 (ニシヤマ ユウジ)  
首都大学東京准教授
桐谷 慧 (キリタニ ケイ)  
東京大学大学院総合文化研究科/ストラスブール大学博士課程(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)