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心的変化を求めて ベティ・ジョセフ精神分析ワークショップの軌跡

出版社名 創元社
出版年月 2017年11月
ISBNコード 978-4-422-11638-9
4-422-11638-X
税込価格 4,730円
頁数・縦 270P 22cm

商品内容

要旨

経験豊かな分析家でも、防衛組織に取り込まれ、ナルシシスティックな対象関係の一部となり、困窮し、治療の行き詰まりを迎える。その局面をいかに乗り超えるか?―難治例(重症ナルシシズム、ボーダーライン、倒錯など)の進展を描きながら、“こころの変化”の理論&技法を総合ディスカッション―みずからの“生”が生きられるために。

目次

心的変化を支持すること―ベティ・ジョセフ
コンテインメント、エナクトメント、コミュニケーション
誰が誰なのか?―病理的同一化についての覚書
分析と日常生活における自己満足
風景を定位すること―転移解釈のレベル
ある殺人空想とそれがもたらしたもの
麻痺状態への耽溺―ナルシシスティックなフェティッシュの分析
学ぶことの理論を超えて
語ることで事態は生じる―臨床状況における患者の話すことの効用に関する理解への貢献
フランケンシュタインとの投影同一化―心的限界に関する問い〔ほか〕

おすすめコメント

いかに経験豊かな分析家でも、クライエントの防衛に取り込まれ、ナルシシスティックな対象関係の一部となり、困窮して、治療の行き詰まりを迎えてしまう。その局面をいかに乗り超えるか?  ―― 難治例(重症ナルシシズム、ボーダーライン、倒錯など)の進展を描き、こころのダイナミズムの理論&技法を重層的にディスカッションする――クライン派の重鎮ベティ・ジョセフを囲んでの錚々たるメンバーによる、類い稀な治療論。

著者紹介

松木 邦裕 (マツキ クニヒロ)  
1950年、佐賀県生まれ。1975年、熊本大学医学部卒業。1999年、精神分析個人開業。2009‐2012年、日本精神分析学会会長。2009‐2016年、京都大学大学院教育学研究科教授。日本精神分析協会正会員、京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)