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カミとホトケの幕末維新 交錯する宗教世界

龍谷叢書 46

出版社名 法藏館
出版年月 2018年11月
ISBNコード 978-4-8318-5555-8
4-8318-5555-3
税込価格 2,200円
頁数・縦 383P 21cm

商品内容

要旨

幕末維新は単なる断絶ではない。そこには近世から流れる文化的水脈があった―。「廃仏毀釈」「世直し」「民衆宗教」「キリシタン禁制」「攘夷」「伊勢神宮」など時代を彩るキーワードに焦点を当てつつ、思想・宗教の側面から幕末維新期を再考。維新150年を越えて、文化史の視座から近世と近代の架橋を試みた野心的な研究入門書。

目次

第1部 維新とカミとホトケの語り(神仏分離研究の視角をめぐって
日本宗教史学における廃仏毀釈の位相
「世直し」の再考察―宗教史的観点から
「民衆宗教」は誰を語るのか―「民衆宗教」概念の形成と変容)
第2部 新たな視座からみた「維新」(幕末護法論と儒学ネットワーク―真宗僧月性を中心に
排耶と攘夷―幕末宗教思想における後期水戸学の位相
維新前後の日蓮宗にみる国家と法華経―小川泰堂を中心に
明治維新にみる伊勢神宮―空間的変貌の過程)
第3部 カミとホトケにおける「維新」の射程(幕末維新期のキリスト教という「困難」
幕末/明治前期の仏書出版
仏教天文学を学ぶ人のために―佐田介石と幻の京都「梵暦学校」が意味するもの
社寺領上知令の影響―「境内」の明治維新)

著者紹介

岩田 真美 (イワタ マミ)  
1980年生まれ。専攻は真宗学(教学史)。龍谷大学文学部准教授
桐原 健真 (キリハラ ケンシン)  
1975年生まれ。専攻は近代日本倫理思想史。金城学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)