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比婆荒神神楽の社会史 歴史のなかの神楽太夫

出版社名 法藏館
出版年月 2025年2月
ISBNコード 978-4-8318-6292-1
4-8318-6292-4
税込価格 7,700円
頁数・縦 496P 22cm

商品内容

要旨

太夫から、神職へ―。身分は変われど神楽は続く。広島県庄原市に伝わる比婆荒神神楽は、なぜ350年以上も継続されてきたのか。その「伝承の原動力」とは何か。備後一宮から認証を受けた神仏混淆の「太夫」は、やがて吉田神道配下の「社人」となり、明治には国家神道下の「神官」、現在も神社本庁包括下の「神職」として宗教活動を継続してきた。身分や社会の変化に応じて神楽をブランディングする「人」の創造性に注目した、画期的な神楽の社会史。

目次

第一部 神楽を伝承する太夫の社会的立場と宗教活動(中近世における社人の組織と階層
近世における社人の宗教活動とその権利
明治初期の宗教政策と備北地方の神職の動向
備北地方における太夫の現在)
第二部 太夫が執行する儀礼の変遷(朽木家文書に見る太夫の宗教活動の変遷
梓弓による口寄せ儀礼―「六道十三佛之カン文」の位置づけをめぐって
広島県庄原市西城町(旧奴可郡)の神弓祭)
第三部 比婆荒神神楽の近現代史(広島県の神楽が経験した近代―政治・民俗学・国家神道
神楽と国譲り神話―近代における芸能の創造
比婆荒神神楽の近代―新たな執行体制の成立と稼ぎとしての神楽
近代史における名の変容と神楽の継承
比婆荒神神楽の現代的展開)

著者紹介

鈴木 昂太 (スズキ コウタ)  
1988年静岡県生まれ。専門は、民俗学・芸能史研究。博士(文学)(2020年総合研究大学院大学)。東京文化財研究所無形文化遺産部研究補佐員を経て、国立民俗学博物館人類文明誌研究部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)