• 本

座敷女

KCDX

出版社名 講談社
出版年月 1993年7月
ISBNコード 978-4-06-319412-8
4-06-319412-4
税込価格 586円

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 都市型怪談

    夜中に隣の山本君の部屋の扉をしつこく叩く音がする。我慢できなくなった主人公が部屋から出て確認すると、そこには髪の長い、やけに大きな女がいた。それがすべての始まりだった。何の関係も無かったはずなのに、その日から一方的に主人公は付きまとわれることになる。そう、この「わけがわからない」ってのがこの漫画の一番恐ろしい所なのだ。主人公が襲われることに理由が無い。理由が無いのに理不尽な目にあってしまう。最後の場面で「なにいってんの?」と言ってのける女の恐ろしいこと恐ろしいこと。一応謎解きのような要素があって、段々と謎の女の正体に迫っていくのだけれど、最後の最後でそれさえも無駄に終わり、結局の所謎の女は謎のまま。不気味な大女は都市伝説になって永遠に生きながらえるのだろう。それにしても表紙の時点ですでにおっかないよ!

    (2007年10月6日)

出版社・メーカーコメント

それはちょっとしたきっかけでしかなかった。呼び鈴、電話、合い鍵……その女は確実に俺に近づいて来る。逃げられない恐怖、果たして――。