書店レビュー
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都市型怪談
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- 文真堂書店 相生店 (群馬県桐生市)
夜中に隣の山本君の部屋の扉をしつこく叩く音がする。我慢できなくなった主人公が部屋から出て確認すると、そこには髪の長い、やけに大きな女がいた。それがすべての始まりだった。何の関係も無かったはずなのに、その日から一方的に主人公は付きまとわれることになる。そう、この「わけがわからない」ってのがこの漫画の一番恐ろしい所なのだ。主人公が襲われることに理由が無い。理由が無いのに理不尽な目にあってしまう。最後の場面で「なにいってんの?」と言ってのける女の恐ろしいこと恐ろしいこと。一応謎解きのような要素があって、段々と謎の女の正体に迫っていくのだけれど、最後の最後でそれさえも無駄に終わり、結局の所謎の女は謎のまま。不気味な大女は都市伝説になって永遠に生きながらえるのだろう。それにしても表紙の時点ですでにおっかないよ!
(2007年10月6日)
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出版社・メーカーコメント
それはちょっとしたきっかけでしかなかった。呼び鈴、電話、合い鍵……その女は確実に俺に近づいて来る。逃げられない恐怖、果たして――。