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もやしもん TALES OF AGRICULTURE 1

イブニングKC 106

出版社名 講談社
出版年月 2005年5月
ISBNコード 978-4-06-352106-1
4-06-352106-0
税込価格 627円
頁数・縦 〔223P〕 19cm
シリーズ名 もやしもん

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 第1話が「農大物語」だったのはだてじゃないのである。

    主人公が出会う、先輩、教授、行事に建物など、すべてが「千と千尋の神隠し」を思わせるほど、変。 受験戦争をくぐりぬければ、大学とはそれまでとまったく価値観のちがう社会であることにショックを受けるさまが強烈(高校4年ではないのだ)。 随所にあらわれ勝手なウンチクをふりまくキャラ、「菌」もポイントだ。 この社会には主人公たちだけの思惑で成り立っていないと示すトリックスターでもあり、独特の世界観を構築する。デフォルメされてかわいいだけでない。 ともあれ、 旧制高校の一面を残す「大学」という名の「異世界」が、ほんとの主人公かもしれない。 (で、1巻がかもされるのは、いつ?)

    (2006年8月12日)

  • 今日もいい感じにかもしてます

    舞台は東京農大。農学部に入学してきた沢木直保は「身の回りに漂う菌が目に見える」という特技(?)を持っています。入学早々、変わり者の先輩達や教授に振り回される沢木。その際にもさまざまな、聞き慣れない名前の菌が登場するのですが「糖うめー」「かもすぞー」とその菌達がよくしゃべること!一つの場面に何種類の菌が登場してもセリフで特徴が表されていたり、それぞれわかりやすい形で区別していたり、農大生でなくても内容は理解しやすくなっています。あなたもこれを読めば「除菌除菌!」ってうるさく言えなくなるはず。だって菌って意外とラブリーなんだもん。

    (2005年10月11日)

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