• 本

RAINBOW 二舎六房の七人 1

ヤングサンデーコミックス

出版社名 小学館
出版年月 2003年5月
ISBNコード 978-4-09-153031-8
4-09-153031-1
税込価格 715円
頁数・縦 1冊(ページ付なし) 18cm
シリーズ名 RAINBOW

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 昭和30年代、戦後の厳しい日本で、仲間のために体を張り、心を尽くす7人の男たちの物語。 それぞれの事情を抱え罪を犯した6人の少年は、少年院で出会う。 そこには、まっすぐに生き直そうとする彼らにとっての障害でしかない、不条理な暴力や、辛い出来事が蔓延していた。 しかし、どんな逆境にも負けない一人の男、桜木六郎太、通称アンチャンが6人に、立ち向かう勇気をくれた。 アンチャンと6人には、これからもっと苦しい出来事がいくつもいくつも押し寄せてくる。 しかしその度に7人は、仲間を信じて、仲間のために力を尽くしていく。 こんなにも真摯で熱い友情を、感じられることはそうそう無い。

    (2007年3月6日)

出版社・メーカーコメント

俺たちは生き残る。いつか必ず外(シャバ)に出る!!昭和30年、湘南特別少年院の二舎六房に入れられた七人の少年たちを描く、壮絶な時代の青春群像。▼第1話/Aftertherain▼第2話/Breakingaway▼第3話/Carryon▼第4話/Downbylaw▼第5話/Eagleflyfree▼第6話/Fallinghigher▼第7話/Goingdown▼第8話/Heartsonfire▼第9話/Inflames●主な登場人物/水上真理雄(マリオ。17歳。女子高生に暴行を加えようとした担任教師に重傷を負わせ、殺人未遂で少年院へ)、桜木六郎太(アンチャン。18歳。マリオたちから慕われる兄貴分。自身の罪状は親殺しらしい)●あらすじ/昭和30年7月。水上真理雄をはじめ、凶悪犯とされる6人の少年たちが、湘南特別少年院に送られてきた。教官から虫ケラのように扱われ、屈辱的な身体検査を受けた後、彼らは二舎六房という部屋に入れられる。そこには桜木六郎太という年長者がいた。マリオたちはいきなり六郎太にケンカをしかけるが、逆に叩きのめされてしまう。だが六郎太は殴り倒しただけでそれ以上は何もせず、さらに煙草をみんなにまわす優しい男だった。それまで馴染みのなかった年長者の優しさに触れ、マリオたちは六郎太を慕いだす(第1話)。●本巻の特徴/まだ敗戦の傷跡が残っていた昭和30年(1955年)の日本。湘南特別少年院の二舎六房に六人の少年が堕ちてきた。大人が起こした戦争のあおりを喰らって心に傷を負い、それぞれの理由で犯罪に手をそめて、社会のクズと蔑まれるようになってしまった少年たち。マリオをはじめとする六人と、そこで出会ったアンチャンこと六郎太との間には、いつしか友情と絆が芽生え、「再来年の夏、外(シャバ)に出る」ことを唯一の、そして大いなる夢として心に抱き、過酷な日々を乗り越えていく。安部譲二・原作、柿崎正澄・作画によるリアリティーあふれる物語の第1集。本巻では、ジョーとスッポンの脱走のエピソードを中心に描かれる。