• 本

智恵子紙絵

ちくま文庫

出版社名 筑摩書房
出版年月 1993年12月
ISBNコード 978-4-480-02835-8
4-480-02835-8
税込価格 1,100円
頁数・縦 170P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • こんなに静かな情動。光太郎の愛が、胸を打ちます。

    ページをめくるたびに洗練されていく智恵子の紙絵は、繊細で、温かくて、やさしい。精神を患っていた智恵子が、狂気と正気の中で作成した作品の数々に、私は大きな高揚を覚えました。巻末にある、高村光太郎が綴る「智恵子の半生」は、光太郎と智恵子の深い愛と理解を知ることができます。最後まで読んだ後、もう一度最初から智恵子の紙絵を見てもらいたいです。智恵子の光太郎への少女のような想いと、抑えられた苦悩がそこにあるように思います。好奇心を掻きたてるストーリーは特にない、静かな本ですが、私には大切な一冊です。(ミシマ社『THE BOOKS』より転載)

    (2013年3月14日)

商品内容

要旨

永遠に色あせることなく、見る者の胸をかき立てる智恵子の紙絵を新たに編んで贈る一冊。光太郎の「智恵子の紙絵」と「智恵子の半生」を併せ収める。

目次

智恵子の紙絵
詩・無題録
紙絵のおもいで
智恵子の半生