
光の魔術師−エミール・ガレ
ショトル・ミュージアム
出版社名 | 小学館 |
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出版年月 | 1999年11月 |
ISBNコード |
978-4-09-606017-9
(4-09-606017-8) |
税込価格 | 1,760円 |
頁数・縦 | 127P 21cm |
商品内容
要旨 |
森の奥に息づくいのち、艶やかに咲き誇る花、一瞬の生命を燃やしつくすように乱舞する虫たち…世紀末フランスの天才ガラス芸術家が創り出した、光と影と複雑な色彩によるもうひとつの自然世界。世界初公開も含め、150点の極めつき名品でたどるガレの生涯と芸術。 |
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目次 |
図版(ガレと象徴主義―自然界の生命が象徴するもの |
出版社・メーカーコメント
19世紀末フランスの地方都市ナンシーに生まれたエミール・ガレは、高級ガラス器販売店を経営する父のあとを継ぎ、経営者とガラス作家という二つの顔をもって、自らの理想を実現しようとする。手作りで芸術性の高い製品をなるべく安価で提供し、人びとの生活を豊かなものにしようという願いだった。最初は従来のオーソドックスな歴史主義のデザインや、中国・日本・アラビヤなどの国々の異国趣味的デザインの製品を作っていたが、やがてあるきっかけにより突然黒いガラス「悲しみの花瓶」シリーズを作り始める。1889年のパリ万博に発表されたこのシリーズは、従来の単にきらびやかで鮮やかなガラスの美しさをくつがえすような、革命的ともいえるデザインのものだったが、描かれた花や虫など自然の風物に託された象徴性によって、人びとの深い感動をさそい、高い評判を獲得した。こうして今までにない独自の作風をうちたてたガレは、やがて器体と文様が一体化するよう「究極のガレ」とも呼べる境地に到達する。 本書は彼の芸術と生涯を、未発表優品も含め世界中に所蔵される極めつき名品でたどる。