• 本

オカルト探偵ニッケル氏の不思議事件簿

出版社名 東京書籍
出版年月 2001年7月
ISBNコード 978-4-487-79670-0
4-487-79670-9
税込価格 2,420円
頁数・縦 334P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 世にオカルトの種は尽きまじ

    著者は、知る人ぞ知る闘う懐疑派科学団体CSICOPの上級調査員。先入観に囚われず、証言や資料を徹底的に洗い出し、客観的な真実を明らかにしようとするその姿勢はまさにオカルト探偵の名にふさわしい。登場するオカルト側の人間の不誠実さも一見の価値くらいはあるだろう。もちろんどちらを信じるかは読んだ人間次第だが。特に、人体自然発火現象に関するデータで、この本以上に詳しいものはないだろうと思う。惜しらむは扱っている事件が日本ではあまり馴染みのないものばかりなので、幾分解決したときの爽快感に欠ける所があることだろうか。

    (2006年8月25日)

商品内容

要旨

古代マヤの呪いの水晶ドクロ、人間消滅事件、降臨のあかしとされる聖母マリア像、動き回る棺桶、人体自然発火…?世に名高い不思議・神秘・奇跡の数々を、犯罪捜査の方法で綿密に調査し、真相へとたどりつくオカルト探偵ニッケル氏の胸のすく名推理。

目次

はじめに―オカルト探偵の心得について
死霊にとりつかれた階段―マッケンジー屋敷の幽霊の謎
死を呼ぶ宝石―水晶ドクロの謎
心霊写真の謎―死者たちの自画像
あの子はどこに消えた?―人間消滅事件の不思議
“偶然の一致”の真相―ふたりのウィル・ウェスト氏を襲った運命のいたずら
霊のお導きで金鉱さがし―“占い棒”で金脈が見つかるか
神々の落書き―グアダルーペのマリア象を裸にする
血まみれの幽霊扉―「死にえだ村」の謎
ひとりでに動き出す棺―バルバドス島の地下納棺室の怪奇
“人体自然発火”現象の真実
おわりに―ふたたびオカルト探偵の心得について

出版社
商品紹介

古代マヤの水晶ドクロ、メキシコの謎の聖母マリア像、人体自然発火ほか、超自然現象の科学調査ファイル。

著者紹介

ニッケル,ジョー (ニッケル,ジョー)   Nickell,Joe
米国のオカルト詐欺撲滅団体CSICOP(超常現象だという主張に対する科学調査委員会)のメンバー。奇術師や私立探偵などの職業を経て、現在はケンタッキー大学で教鞭をとっている
フィッシャー,ジョン・F. (フィッシャー,ジョンF.)   Fischer,John F.
米国フロリダ州オーランドウのオレンジ郡警察署・鑑識研究所の分析官として犯罪証拠物件の分析を行うほか、刑事事件の物証鑑定を研究する民間研究所の会長もつとめる
佐藤 雅彦 (サトウ マサヒコ)  
1957年札幌生まれ。心理学、教育学、「心身障害学」その他の人間科学を学んだ後、地方新聞の記者や雑誌編集者を経て、現在は翻訳紹介やジャーナリズムに携わる。関心分野は、科学社会学、生命工学、政治学、情報論など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)