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ビール大全

文春新書 183

出版社名 文藝春秋
出版年月 2001年7月
ISBNコード 978-4-16-660183-7
4-16-660183-0
税込価格 1,012円
頁数・縦 261P 18cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 嗚呼、すばらしきビールの世界

     いつの間にか「最近の若者はビールを飲まない。」という嘆きが聞こえてきて、
    実際にビールの消費量の減少が叫ばれる昨今であるが、我々はそもそもビールの
    何を知っているのか、キンキンに冷やし、喉越しに焦点を求めて今日も飲むあの
    黄金色の飲み物はそもそも一体何なのか…。

     本書はそんなビールとは何かという概論に始まり、世界各国各地のビールの製法や
    来歴、そして日本でも手に入るという各製品の紹介に終わる、まさにビールの入門書
    にして、ビールの世界の案内書、地図であるといえよう。ビールの作り方に始まり、
    イギリスのビールとドイツのビールの違い、エールとは、ピルスナーとは…。そんな
    疑問を、本書は作者のエピソードを交えつつ、実に旨そうに解説してくれている。

     実際に読んでみて、ビールの世界の奥の深さと、いかに我々がビールについて
    無知であったかを思い知らされる一冊である。なお、例によって非常に旨そうな
    「垂涎の書」であり、始末が悪い事にコンパクトな新書である。くれぐれも帰りの
    電車内など、口寂しくなりがちな環境での閲読にはご用心頂きたい。

    (2013年6月8日)

商品内容

要旨

ビールなんて何を飲んでも同じと思っているとしたら、あなたは人生の楽しみのひとかけを掴み損なっているのかもしれない。世界を見渡せば、昔ながらの小醸造所が作る、原料も醸造法も味わい方も多彩な個性派が無数にあって、パブや家庭で楽しまれている。著者は無類のビール好きライターで、好きが昂じて世界を駆け巡った成果が本書。英国、ドイツ、ベルギーといった本場から北米、南米、アフリカ、アジアまで、選り抜きの名品180種を詳細解説する。

目次

第1部 そもビールとはなにか―孤島でロビンソンがやろうとしたこと
第2部 世界のビールを訪ね歩く―本場から新参まで、名品・逸品徹底ガイド(イギリス―ビールなしには暮らせない人々
アイルランド―世界に冠たるギネスの国
ベルギー―えっ、これがほんとにビール?
ドイツ―地方ごとに強い個性
チェコ―黄金色のラガーでビールに革命を
その他の国々―ビールは世界の共通語)

出版社
商品紹介

ドイツ、ベルギー、英国といった本場から北米、南米、アフリカ、アジアまで、原料も醸造法も味わい方も多彩な極上銘柄を詳細解説。

著者紹介

渡辺 純 (ワタナベ ジュン)  
1954年、小樽市生まれ。フリーライター。文春文庫ビジュアル版「B級グルメ」シリーズの執筆陣の一人として活躍した後、雑誌『カピタン』『週刊文春』でビール関連記事を書く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)