• 本

大川わたり

出版社名 祥伝社
出版年月 2001年12月
ISBNコード 978-4-396-63201-4
4-396-63201-0
税込価格 1,870円
頁数・縦 300P 20cm

商品内容

要旨

「二十両をけえし終わるまでは、大川を渡るんじゃねえ。どこでなにしようと勝手だが、それ以外で一歩でも渡ったら、その場で始末する」腕利きの大工である銀次の足は、永代橋を前にして動かなくなった。最愛の女性を失ったのがもとで賭場にはまり、挙句、仲間の家庭まで潰した銀次。その責めに押され更生を決意したものの、深川を追放されたとなれば仕事は激減する。博徒猪之介の縛りがどれほどきついことか、思い知ったのだ。懊悩し変転する運命を甘受した銀次。やがて、一条の光明を見出した時、思いもよらぬ奸計が銀次に牙を剥いた―ひとたび渡れば引き返せない、意地を貫く男の矜時を注目の新鋭が描く感涙の長編時代小説。

著者紹介

山本 一力 (ヤマモト イチリキ)  
1948年高知市生まれ。都立世田谷工業高校卒業後、様々な職業を経る。’97年、江戸の下町を舞台に市井に生きる人々を描いた短編「蒼龍」でオール読物新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)