• 本

冬の標

出版社名 中央公論新社
出版年月 2002年12月
ISBNコード 978-4-12-003342-1
4-12-003342-2
税込価格 1,760円
頁数・縦 333P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 絵に生きる幕末の女性をやさしく描く秀作!

    追い腹を周囲に求められながら、ただひたすらに生きた男の12年を描いた乙川が、今回は、ひたすらに絵に生きる女を描く。幕末の動乱期、何不自由ない境遇に生まれた明世は、絵だけが唯一の楽しみであった。絵を習っていた少女時代は楽しいときであったが、年頃になると、親の決めた嫁ぎ先にいかなければならなかった。夫に死なれ、姑の世話に苦しんだ明世であったが、最後は幼友達の兄弟弟子と夫婦となって、絵の道を歩もうとするが、・・・

    (2003年4月20日)

商品内容

要旨

情熱はかけがえのない命のように愛おしい。幕末の世に南画一筋に生きようとした武家の娘の数奇なる運命。人生への愛おしさを感動的に描いた長編時代小説。直木賞受賞第一作。

おすすめコメント

情熱はかけがえのない命のように愛おしい。乙川優三郎、直木賞受賞第一作!

著者紹介

乙川 優三郎 (オトカワ ユウザブロウ)  
1953年東京都生まれ。千葉県立国府台高校卒業後、国内外のホテルに勤務。96年、「藪燕」でオール読物新人賞。97年、「霧の橋」で時代小説大賞を受賞する。その後「喜知次」「蔓の端々」「かずら野」が直木賞候補に。2001年、「五年の梅」で山本周五郎賞受賞。そして2002年、「生きる」で直木賞受賞。今、最も注目される時代小説作家である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)