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インド幻想紀行 下

ちくま学芸文庫

出版社名 筑摩書房
出版年月 2003年5月
ISBNコード 978-4-480-08755-3
4-480-08755-9
税込価格 1,650円
頁数・縦 501P 15cm
シリーズ名 インド幻想紀行

商品内容

要旨

ブラヴァツキー夫人の旅はガンジスを遡る。タージマハルの幻想美に驚嘆し、「インドのクレオパトラ」パドミニーの悲劇に涙し、「セポイの乱」の実相に驚く。大焼殺の遺灰で床が柔らかだった巨大洞窟はどこだったか?古代エジプト、ギリシャ、エトルリア(ローマ)文明の母国はいずれも先史インド?猥雑なまでに多彩な神像の意味とその背後の唯一神、ヴェーダ文献の説く宇宙と人間の存在原理とは?旅の目的地は「不死の湖と金の寺」であったが…。病をえて離印を余儀なくされてから8年、夫人は机に向ったままロンドンで客死。遺灰は欧、米のほかインドにも届けられ、ガンガーに撒かれた。1986年心霊協会は百年論争で亡き夫人に謝罪。

目次

宗教問題に関するイギリスの中立
カトリックへの改宗と若き唯物論者たち
教師たちとの哲学論争
チンダル・ヘッケル対形而上学
人間と宇宙の本質に関するタークルの見解
列車でカンプールへ
クスクス草
熱卒中の危険
熱射病の特効薬
ナーナ・サーブとセポイの乱の真因〔ほか〕

著者紹介

ブラヴァツキー,ヘレナ・ペトロヴナ (ブラヴァツキー,ヘレナペトロヴナ)   Blavatsky,Helene Petrovna
1831‐91年。ロシア生まれの神秘思想家。1875年古代インドの神秘思想をベースに、オルコットの協力をえてニューヨークに神智学協会を創立。神秘学の研究に科学的、哲学的な基礎を置くことに努め、欧米に東洋の宗教、哲学思想を流布。また世界を旅し古代史の解明に強い関心を示した
加藤 大典 (カトウ ダイスケ)  
1933年生まれ。慶応大学文学部卒業。州立南フロリダ大学大学院留学(応用言語学)。保険会社勤務の後、翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)