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レイアウトの法則 アートとアフォーダンス

出版社名 春秋社
出版年月 2003年7月
ISBNコード 978-4-393-36028-6
4-393-36028-1
税込価格 2,530円
頁数・縦 245P 22cm

商品内容

要旨

魚や野菜や果物の肌理を見る。人の黒眼と白眼の比率を見る。歩く人の脚の振れ具合を見る。異性を見る。曲がり角の向こうをのぞく。そのような時に知覚していることは、すべてレイアウトである―。絵画からリハビリテーションまで、その本質を光・余白・力のレイアウトとして描き切る、生態心理学=アフォーダンスの平易で画期的な実践への招待。

目次

1 レイアウトの法則(「レイアウト宣言―自然のデザイン原理」)
2 光のレイアウト(「正確に言えば光は見ることができない―絵画とジェームス・ギブソンの視覚論」
「光の経験―デッサン派vs.色彩派」
「包まれる―写真と視覚」)
3 余白のレイアウト(「小屋の力、街の愉しみ」
「ページとフォーマットの劇場」)
4 力のレイアウト(「相撲と無知」
「リハビリテーション―制御・入れ子・協調のデザイン」
「生へといたる消滅―ウイリアム・フォーサイスの動き」)
結 レイアウトのレイアウト(「肌理と粒」)

おすすめコメント

1ページの中にどれくらいの大きさの文字を何字何行でレイアウトするとカッコイイか? 輪郭を描かずに色のレイアウトだけで山を描くことは可能か? 壁のどの高さにどれくらいの大きさの窓をあけると心地がいいか? さあ、〈物〉と〈人間〉の関係を探究し続ける心理学、アフォーダンス理論の出番です!本書は、〈自然〉から〈人工物〉までを貫いて存在するこのような〈レイアウト〉をめぐって書かれた佐々木氏の重厚なデザイン論と、〈レイアウト〉をキーワードに行われた佐々木氏と様々なアーティスト達との対話で紡ぐ、アフォーダンス理論とその実践の<最前線>への招待です。

著者紹介

佐々木 正人 (ササキ マサト)  
生態心理学者。1952年、北海道生まれ。現在、東京大学大学院情報学環・教育学研究科教授。知覚研究のシナリオを完全に書き換えた新たな認知理論=アフォーダンスの最前線で、多数の著作、翻訳監修を手がける。アフォーダンス研究の現在の重心の一つはアート制作とのコラボレーションに置かれており、その研究に垣間見える、人生と表現が入れ子になった知覚世界の探究は、認知科学をはじめとする諸自然科学、哲学、そして無数のフィールドで活躍するアーティスト達からの大きな関心を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)