• 本

これは、温泉ではない 温泉教授の温泉ゼミナール 2

光文社新書 130

出版社名 光文社
出版年月 2004年1月
ISBNコード 978-4-334-03230-2
4-334-03230-3
税込価格 770円
頁数・縦 230P 18cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 「本物の温泉」とは何かを教えてくれる。

     長野県白骨温泉の「入浴剤混入事件」発覚以来、頻繁に全国の「偽温泉事件」がメディアで報道されました。温泉表示の仕方についても見直しが図られているようですが、温泉好きな私としては、事件が報道されるたびに、我々利用者側にも本物の温泉を見分ける知識が必要なのだと痛感させられています。この本は、多くの偽温泉事件が報道される前から、温泉表示のあり方、温泉施設のあり方に警鐘を鳴らしていた本で、本物の温泉とはどのようなものかを教えてくれます。「偽物」が多い昨今、温泉ファンには是非読んでいただきたい本です。

    (2004年9月9日)

商品内容

要旨

「私は本書の中で温泉に対する“幻想”“常識”をこっぱみじんに打ち砕くことから始めたい」―温泉ファンのみならず、温泉経営者にも大きな衝撃を与えた『温泉教授の温泉ゼミナール』の一節である。あれから二年、世は時ならぬ“温泉ブーム”に沸いている。しかしその裏側では恐るべき事態が進行していた!レジオネラ症による死、塩素殺菌の指導強化、源泉の枯渇、骨抜きにされた温泉評価制度…、温泉を巡る様々な問題を、日々の丹念な現場取材を基に、著者独自の視点で書き下ろす。

目次

第1章 これは、温泉ではない(日向サンパーク温泉殺人事件
いつまでレジオネラ菌と闘うのか
田中康夫長野県知事の取り組み
源泉一〇〇%かけ流しの塩素殺菌風呂)
第2章 いま、温泉で起きていること(立ち遅れる温泉業界の情報意識
止められない情報公開の流れ)
第3章 生きている温泉(温泉の原点は湯治
ポスト黒川温泉はどこか)

著者紹介

松田 忠徳 (マツダ タダノリ)  
北海道洞爺湖温泉を“産湯”に1949年、有珠山麓に生まれる。東京外国語大学大学院(修士課程)修了。モンゴル学専攻。現在、旅行作家、翻訳家、札幌国際大学観光学部教授(温泉文化論)。夫人はモンゴル出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)