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長恨歌 不夜城 完結編

出版社名 角川書店
出版年月 2004年11月
ISBNコード 978-4-04-873576-6
4-04-873576-4
税込価格 1,760円
頁数・縦 448P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 『劉健一を殺さねばならない』

    不夜城Tが発売されたのは1996年8月というから、およそ8年かけて完結したこのシリーズ。この『長恨歌』がなかなか文庫化されず、ついに我慢出来ずに買ってしまった…(^^;) 不夜城Tで自分が生き残る為に恋人である小蓮を殺し、育ての親ともいうべき楊偉民に復讐を誓った劉健一。 鎮魂歌 不夜城Uにおいては、北京派閥の大物幹部事件の混乱に乗じ、楊偉民の権力を失墜させることに成功する(この時、弟分の周天文も巻き込まれて死亡)。 この長恨歌では、まず劉健一が放った刺客によって、楊偉民が殺される。いきなり劉健一の目的が果たされるコトになる。読者にとっては「復権を目指す楊偉民と劉健一との対決」という筋書ではないことを思い知らされるのだ。そして歌舞伎町裏社会を牛耳ったかに思えた劉健一も、大量流入した新たな移民よって乱された秩序のなか、その力を失い情報屋に成り下がっていた。そんな中、やはり麻薬密売組織のボス(韓豪)が日本人暴力団「東明会」との取引中、殺害される。双方の依頼で襲撃犯を捜すハメになった男、武基裕。彼には劉健一と同じ過去があった。それは「恋人を自らの手で殺した」という過去…。そして襲撃犯を捜

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    (2008年1月29日)

商品内容

要旨

劉健一―あの男がいる限り、おれは安らかに眠ることができない。あの男の目を、口を、耳を、塞がなければならない。血塗られた憎悪の連鎖に終止符を打つのは誰か―。永遠の闇の淵へ衝撃の終幕。

おすすめコメント

『劉健一を殺さなければならない・・・』アジア屈指の大歓楽街=新宿歌舞伎町。ここを牛耳る中国系裏社会の均衡が崩れ、街は再び不穏な空気に包まれる。血塗られた憎悪の連鎖に終止符を打つのは誰か!?永遠の闇の淵へ衝撃の終幕!!

著者紹介

馳 星周 (ハセ セイシュウ)  
1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターに。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年同作品で第18回吉川英治文学新人賞を、98年『鎮魂歌不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞を、99年『漂流街』で第1回大薮春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)