• 本

てるてるあした

出版社名 幻冬舎
出版年月 2005年5月
ISBNコード 978-4-344-00784-0
4-344-00784-0
税込価格 1,870円
頁数・縦 349P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 独自の世界観をもつ推理小説家として、また推理作家貫井徳郎氏の妻としても知られる著者の連作小説である。前作「ささらさや」で見せてくれた爽やかな小説世界は、その姉妹編である本作品にも引き継がれ、前作の読者にとっては懐かしい登場人物たちとの再会が愉しい。要旨は宝文堂さんが丁寧なレビューをつけてくださっているのでそちらを参照していただきたいが、感心したのはこの作品が本格推理の構成をとっていることである。それぞれの連作短編に散りばめられた伏線が、最終章で見事に結実する。作品の軸は、照代と久代ばあちゃんの不器用な二人。この二人が次第に心を通わせてゆくと同時に、秘密めいた出来事が次々と起こってゆき、読書欲をいたく刺激される。読後、いつまでもこの余韻から醒めなければいいのにと、心から思わせるものがある1冊。(のり)

    (2007年5月20日)

商品内容

要旨

親の夜逃げのために高校進学を諦めた照代。そんな彼女の元に差出人不明のメールが届き、女の子の幽霊が現れる。これらの謎が解ける時、照代を包む温かな真実が明らかになる。不思議な街「佐々良」で暮らし始めた照代の日々を、彼女を取り巻く人々との触れ合いと季節の移り変わりを通じて鮮明に描いた癒しと再生の物語。

おすすめコメント

大好評『ささら さや』姉妹編!高校進学を諦めた照代の元に、差出人不明の励ましのメールが届き、女の子の幽霊が現れる。これらの謎が解ける時、照代を包む温かな真実が明らかになる・・・。親元を離れ、不思議な街「佐々良」で暮らし始めた照代の日々を描いた、癒しと再生の物語。

著者紹介

加納 朋子 (カノウ トモコ)  
1966年福岡県生まれ。文教大学女子短期大学部卒業。92年に『ななつのこ』で第3回鮎川哲也賞を受賞し、作家としてデビュー。95年には「ガラスの麒麟」で第48回日本推理作家協会賞(短編及び連作短編集部門)を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)