
日本を滅ぼす教育論議
講談社現代新書 1826
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 2006年1月 |
ISBNコード |
978-4-06-149826-6
(4-06-149826-6) |
税込価格 | 836円 |
頁数・縦 | 237P 18cm |
書店レビュー
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- 平山書店 (秋田県大仙市)
元文科省課長が語る教育改革失敗の本質。著者はこれまでの教育論議にはロジカルな視点が欠けていたと指摘する。例えば、結果として心をバラバラにしていくことになる「個性化・多様化の推進」について声高に主張しながら、同時に全ての子どもに「心の教育」が必要だと主張するようなことが挙げられるだろう。同様に、「個性化・多様化の推進」を国全体で一律に行うことの自己矛盾に気付いている人は少ない。こうやって例えを出されるとなるほどと納得させられるような実例が、本書の大部分を占めている。このロジカルな視点は、教育界のみならず、一般のビジネス界でも必要な視点であることには違いない。 (のり)
(2008年4月17日)
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商品内容
要旨 |
おそらくは、日本人の多くに共通する何らかの思考プロセスや、陥りがちな論理の陥穽のようなもの―が、日本における教育論議に「すれ違い」や「カラ回り」をもたらし、建設的な教育論議を妨げているのではないか、ということを、ずっと思い続けてきた。以下、これまで漠然と感じてきたそのような「違和感」や「おかしなこと」の背景や構造を、分析・整理しつつ述べていきたい。 |
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目次 |
序章 「マネジメント」の失敗 |
おすすめコメント
教育改革はなぜ失敗したのか。政策決定から実施まで、全局面での不毛な議論の数々。2005年12月まで文部科学省課長だった著者が、ビジネスにも通じる失敗の構造を明かす。
出版社・メーカーコメント
教育改革の「不毛」を現役官僚が大胆に分析ゆとり教育をめぐり混乱した教育の現場。この間、政府も学校も識者も不毛な議論に終始した。なぜ改革は失敗に終わったのか?文部科学省の現役課長が本質を明かす