• 本

安徳天皇漂海記

出版社名 中央公論新社
出版年月 2006年2月
ISBNコード 978-4-12-003705-4
4-12-003705-3
税込価格 2,090円
頁数・縦 330P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 壮大なスケールの歴史ファンタジー

    平清盛の孫で壇ノ浦で祖母に抱かれ海に沈んだ安徳天皇が、鎌倉に、中国に漂流するという壮大なスケールの歴史ファンタジー。第1部では源実朝の元に現れる。金塊和歌集や平家物語が引用されている。第2部では南宋最後の皇帝の元に現れる。マルコポーロが舞台まわし役となり東方見聞録が引用されている。

    (2006年9月8日)

  • 今年度の山本周五郎賞受賞作。信長の伝奇もので衝撃デビューを飾った著者であるが、今回も歴史に題材をとった不思議な物語をつくりあげた。壇ノ浦で入水した安徳天皇のその後を描いた作品。まず目に付くのは物語の舞台のスケールの大きさ。前半は鎌倉を舞台に物語が進むが、後半は元帝国と南宋の攻防を軸に展開し、中国華南まで範囲が広がる。伝奇小説ファンにとっては、まさに垂涎の一冊といえよう。(のり)

    (2006年6月18日)

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商品内容

文学賞情報

2006年 第19回 山本周五郎賞受賞

要旨

悲劇の壇ノ浦から陰謀渦巻く鎌倉、世界帝国元、滅びゆく南宋の地へ。海を越え、時を越えて紡がれる幻想の一大叙事詩。

出版社
商品紹介

江ノ島に隠された琥珀の球。その中に浮かぶのは非業の死を遂げた筈の安徳天皇だった。日本と中国2人の帝の数奇な運命を描く歴史小説。

著者紹介

宇月原 晴明 (ウツキバラ ハルアキ)  
1963年、岡山県生まれ。99年、『信長あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞、第二作『聚楽 太閤の錬金窟』が山本周五郎賞候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)