
真冬の牙
扶桑社ミステリー ス27−1
出版社名 | 扶桑社 |
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出版年月 | 2006年3月 |
ISBNコード |
978-4-594-05140-2
(4-594-05140-5) |
税込価格 | 880円 |
頁数・縦 | 321P 16cm |
書店レビュー
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- 平山書店 (秋田県大仙市)
原題は、SOCIAL CLIMBING from NORTHWOODS PULP。本の紹介に入る前に、本書の性格を知るうえで役立つと思われるため、e−hon本書のページにある”パルプ小説”について、ひとつ説明を加えておきたい。パルプ小説とは、いわゆるパルプ雑誌(Pulp)−安いざら紙を使った読み捨ての本−に載っているような小説のことである。大衆小説の中でも一段低くみられており、”三文小説”と呼んだほうが通りがよいかもしれない。異様な力強さと凄みのある泥臭さを感じさせる1冊。著者はこの作品がデビュー作で、1947年生まれというから、かなり遅咲きの部類である。これまでに様々な職業を遍歴しており、これが本作の主人公キースの人物造形にも影響しているようだ。続編があるようなので、次回の邦訳を期待したい。
(2008年1月6日)
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商品内容
要旨 |
アメリカ北部、凍てつく町に暮らす一人の男。夢やぶれ、妻子にも捨てられ、どん底で生きる彼は、いかさまの腕を買われ、小悪党が仕切るカード賭博に雇われていた。だが、その夜は少し流れがちがった。まさかそれが、町を揺るがす大事件に発展しようとは…卑劣な暴力の渦に呑みこまれ、追い詰められていく男。牙をむく敵に対し、最後の大勝負がはじまる!パルプ小説の香りを濃厚に漂わせ、最果ての地に展開する先の見えない犯罪劇。アメリカン・クライム・ノヴェルの伝統を継ぐ新鋭デビュー。 |
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