• 本

空をつかむまで

出版社名 集英社
出版年月 2006年4月
ISBNコード 978-4-08-775359-2
4-08-775359-X
税込価格 1,980円
頁数・縦 294P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  •  著者の関口尚さんは1972年栃木県生まれ。映画館の映写室でアルバイトを続けながら、小説を書き始める。2002年『プリズムの夏』で第15回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。青春小説を得意とする。今回の作品は著者3作目となる渾身の書き下ろし。本作品で先頃、大人も子供も楽しめる作品に贈られる坪田譲治文学賞を受賞し。トライアスロン大会に挑む3人の中学3年生の友情を感動的に描いた作品。真っ直ぐな子供たちの姿が新鮮。主人公の優太は考える。「なにかをやり遂げることで身につく強さは、いつか大人の歪みをはね返す力になる。友だちを救う力になる。」不器用でショッパイけれど、ひたむきな姿が読み手の心を激しく揺さぶる素晴らしい小説。どの年代の人にも自信を持ってお勧めできる作である。ぜひご一読を。(のり)

    (2007年3月18日)

  • 現役の少年たちよ卒業式までに読め(元少年より)

    少しクセのある中学3年生3人が主人公の少年小説。思わず恥ずかしくなるほどの素直な友情物語です。いじめ、初恋、家庭の問題などが織り込まれていて、クライマックスに向けてどんどん話が盛り上がって行き、数十年前の少年である私も思わずホロリとします。現役の少年にぜひオススメです。

    (2006年9月10日)

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商品内容

文学賞情報

2006年 第22回 坪田譲治文学賞受賞

要旨

市町村合併に揺れる田舎の中学3年生、トライアスロン大会に挑む!今のあなたのような、あの頃のあなたのような少年少女の物語。

おすすめコメント

少年たちは、初めて人生を手にいれた!市町村合併を控えた美里村。廃校が決まった村の中学校に通う、たった三人しかいない水泳部員が、ひょんことからトライアスロン大会に挑戦することに・・・。多感な年頃の少年少女が抱える不安と圧迫、そしてささやかな達成感。今どきの中学生小説、決定版!

出版社・メーカーコメント

トライアスロンに賭ける少年たちの青春!市町村合併を控えた、北関東のとある海岸近くの村。村に住む中学三年の優太・姫・モー次郎は、ひょんなことからトライアスロン大会に出場するはめに…ちょっぴりスラップスティックな傑作少年小説! 第22回 坪田譲治文学賞 受賞作。>

著者紹介

関口 尚 (セキグチ ヒサシ)  
1972年9月19日、栃木県下都賀郡岩舟町生まれ。99年、茨城大学大学院人文科学研究科修了。映画館の映写室でアルバイトを続けながら、小説を書き始める。2002年、『プリズムの夏』にて第一五回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)