• 本

有元利夫絵を描く楽しさ

とんぼの本

出版社名 新潮社
出版年月 2006年9月
ISBNコード 978-4-10-602148-0
4-10-602148-X
税込価格 1,650円
頁数・縦 150P 21cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 画壇に「ロマネスクな異色新人」として登場してからわずか10年で急逝した画家有元利夫。生誕60年を機に作品と生涯を画家自身の言葉と、「双子のように生きた」夫人の回想で振り返ります。絵はもちろん、木彫りや陶芸、愛用の品々も多数掲載されており、彼と彼の作品を形づくってきたものの輪郭が見えてきます。短い生涯の間に美の女神を追い求めるかのようにひたすら描き続けた作品群は、ますます輝きを放ち、私たちを魅了してやみません。

    (2014年3月29日)

商品内容

要旨

「ロマネスクな異色新人」として登場するや、豊かな才能で人々を魅了、「画壇のシンデレラ・ボーイ」と呼ばれた画家は、それからわずか10年で逝った。没後21年、タブローをはじめとする作品群は、ますます輝やきをまし、私たちの心をとらえて、はなさない。何故だろう?生誕60年を機に、作家自身の言葉、「双子のように生きた」夫人の回想、創作のヒントとなった遺愛の品々で、その生涯と作品を回顧する。

目次

第1章 有元利夫による有元利夫(ひとりの舞台
手品の嘘、演技の嘘、そして真実
浮遊すること
音楽が漂う画面をめざして
バロック音楽との出会い ほか)
第2章 思い出すこと、憶えていること(有元利夫
有元容子)(小学生のころ
中学・高校のころ
浪人時代
芸大のころ
芸大卒業後、そして今 ほか)
空の青、諏訪湖の花火(山崎省三)

おすすめコメント

〈美の女神(ミューズ)〉を求めて、ひたすら描き続けた夭折の画家の作品と生 涯を回顧。  舞台をおもわせる空間に一人の女性――花びらが舞い、不思議な雲がただよい、 金色の光線が射している。よく見ると人物はフーッとうかんでいる。そんな画面 が見る人をとらえて離さない。何故だろう? 生誕60年を機に、画家自身の言葉 、「双子のように生きた」夫人の回想、創作のヒントとなった遺愛の品々で、ふ りかえる。

出版社・メーカーコメント

【編集者のひとり言】

編集者にとって同時代の作家は何 よりも大切なものです。まして同学 年ともなると。しかも、その存在が 若くして逝き、その作品が常に身近 で輝き、その輝きが年ごとにまして いくとしたら。ものを創るというこ との何かが本書にはあるはずです。

著者紹介

有元 容子 (アリモト ヨウコ)  
愛媛県生れ。1971年、東京芸術大学美術学部絵画科日本画卒。72年、有元利夫と結婚。77〜80年、「創画展」出品。88〜89年、唐津隆太窯にて陶芸を学ぶ。98年、河北倫明賞受賞。個展、グループ展多数。実践女子大学教授
山崎 省三 (ヤマザキ ショウゾウ)  
1928年、東京生れ。48年、旧制水戸高等学校(理甲)卒、同年新潮社に入社。50年、「芸術新潮」創刊とともに同編集部勤務(後に編集長)。2006年、没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)