
不当買収
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 2006年9月 |
ISBNコード |
978-4-06-213595-5
(4-06-213595-7) |
税込価格 | 1,980円 |
頁数・縦 | 393P 20cm |
書店レビュー
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- 平山書店 (秋田県大仙市)
経済小説の書き手としてすっかり世に定着した江上剛氏の作品である。今回の作品は、二部上場の中小企業をめぐり買収と防衛の闘いが繰り広げられる。親友と恋人の両方と敵対することになってしまった主人公の活躍がシチュエーション的に興味を引く。ところで、本書には実在の人物がモデルと推測されるような人物が登場する。テレビ局の買収を試みるIT企業の若き社長、どんぐりまなこのファンドマネージャー。さすがの江上氏も株主主義という不穏な時代の流れには勝てなかったのかと思いきや、ラストはやはり魅せてくれた。会社という組織の原点を、コツコツとものづくりをする姿に投影し、日本的な調和の社会への希望を示している。著者の経済社会に対するスタンスが窺われ、興味深く読ませていただいた1冊である。(のり)
(2007年11月29日)
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商品内容
要旨 |
外資系ファンドの先兵となった元銀行員が大手都市銀行勤務の親友と闘う!TOBをかけられた中堅メーカーの命運は!?元銀行員の著者がM&Aの世界をリアルに描く企業経済小説。 |
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出版社 商品紹介 |
旧体質の銀行を辞めてM&Aの世界に身を投じた遼は、恋人や親友との関係を危うくしつつも、自分の夢へと突き進む。 |