• 本

よく考えてみると、日本の未来はこうなります。

出版社名 ワック
出版年月 2006年10月
ISBNコード 978-4-89831-095-3
4-89831-095-8
税込価格 1,540円
頁数・縦 192P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 日下公人氏の未来予測本である。本書は、主に経済分野での予測と、外交に関する提言からなっている。その中で少し目に付いたものをご紹介してみる。現在進行中の日本の行政改革は、公務員制度改革に代表されるように、日本人が本来もっている道徳観や合理精神に反する慣例を打破しようとするもので、国民の期待は理非曲直を正すところにあると語る。そして、1837年〜1901年イギリスがビクトリア朝の64年間に、世界の海を制する大帝国に発展した事例を挙げている。この間の同国の経済成長率は高々年間1〜2%にすぎなかったというから意外な気がする。しかし、この低成長の期間だからこそ、安定し持続した発展が得られたのだと、日本もこれに学ぶべきであると著者は語る。急激な成長には、そのから生まれた貧富の差から、不安定な政治状況が出現するのはドイツやアメリカなどの例が実証しているのだ。(のり)

    (2008年2月24日)

商品内容

要旨

原油高も、反日中国も、少子高齢化も怖くない!日本が世界をリードしてゆくこれだけの理由。

目次

1部 世界を変える日本の先導力(「この国」から「わが国」へ
日本が世界を導く時代
闘え、日本外交
「女性的日本」から「男性的日本」へ
大英帝国は一%成長だった)
2部 日本、さらなる繁栄のヒント(安売りだけでは長く続かない
海上保安庁が原潜を持てばよい
日本が強くなれば、台湾人の台湾も強くなる
世界は「群雄割拠の戦国時代」に入っている
月給の取れる教育をしているのか ほか)

著者紹介

日下 公人 (クサカ キミンド)  
1930年、兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業。日本長期信用銀行取締役、(社)ソフト化経済センター専務理事・理事長を経て、東京財団会長を務める。現在は、評論家。ソフト化・サービス化の時代をいち早く先見し、日本経済のナビゲーターとして活躍。未来予測の正確なことには定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)