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グダグダの種

出版社名 大和書房
出版年月 2007年7月
ISBNコード 978-4-479-01195-8
4-479-01195-1
税込価格 1,540円
頁数・縦 237P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 味のあるエッセイが素敵な阿川佐和子さんの作品。題名のとおり、著者の怠け者ぶりがユーモアたっぷりに綴られている。庶民的な話題の中にも、そこはかとなく上品さが感じられ、それがまさに自然体なのがよい。鼻につくところが皆無で、育ちのよいお嬢様的な印象に惹かれる読者も多いだろうと想像される。それが著者のエッセイの特徴だ。醒めた目で見れば、とてもたわいの無いことの列挙にしか見えないのだが、読み進むうちに読者は共感し夢中になってゆくのである。このような著者の生き様を見て思い起こすのは、論語の一節にある「仁を好む者には、以って之に尚うる無し」という言葉だ。これは、人間として生きる喜びを持つ者、これは最高であって非の打ちどころが無い、という意味である。結局エッセイには話題性だけでなく、著者の人間性が豊かであるかどうかが良し悪しの決め手になることからすれば、著者の一連の作品は名作の名に恥じないものといえるだろう。これらの好意的な評の裏には、読書子が単に著者のファンということもあるのだが。P.S. アガワさん、週刊文春の対談、いつも楽しみに読んでいます。 (のり)

    (2008年2月17日)

商品内容

要旨

こんなことじゃ、いかんいかん。とつぶやきつつ、一人しみじみグダグダ過ごす休日の楽しさよ。何かの役には立たないが、けっこうシアワセな日々を綴った、思わず吹き出す本音痛快エッセイ。

目次

音痴な感動
初テーブル
グダグダの種
日曜日らしい日曜日
鏡たる友
花選び
二号さん
三口の快楽
引っ越しへの憧憬
値切り旅〔ほか〕

出版社
商品紹介

休日はグダグダ、気が向くと一人ファッションショー。気取らなくて幸福な「お一人様」の日々をつづる、本音満載爆笑エッセイ。

おすすめコメント

休日はグダグダ、気が向くと一人ファッションショー!? 気取らなくて幸福な「お一人様」の日々を綴る、本音満載爆笑エッセイ。

著者紹介

阿川 佐和子 (アガワ サワコ)  
1953年東京生まれ。慶應義塾大学卒。テレビキャスターを経て作家、エッセイスト、インタビュアー、テレビ司会者として活躍。『ああ言えばこう食う』(檀ふみさんとの共著・集英社)で第15回講談社エッセイ賞を受賞、初の長編小説『ウメ子』(小学館)で第15回坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)