
さよなら、日だまり
出版社名 | 集英社 |
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出版年月 | 2007年7月 |
ISBNコード |
978-4-08-774863-5
(4-08-774863-4) |
税込価格 | 1,650円 |
頁数・縦 | 153P 20cm |
書店レビュー
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- 平山書店 (秋田県大仙市)
2005年、『二人乗り』で野間文芸新人賞受賞後第1作目の小説作品である。前回の作品では濃密な心理描写で他人の心の内を手に取るように見せてくれた著者であるが、一転して今回の作品は、登場人物のセリフ中心に物語が構成されているのが特徴である。前半は4人のセリフが絡み合い、その親しげな様子が楽しそうに描かれる。その関係は一夜にして一変、夫から一方的に離婚を宣言された妻は、占い師とその女友達の行動に疑問を持ち始める。夫の離婚宣言以降は弁護士を介した間接的なやりとりが中心で、広がる夫婦の距離感に胸の痛む思いがする。何気ない日常に潜むあやうさを巧みな構成力で描いた本作は、ラスト、夫と暮らした部屋を出るとき窓から差し込む冬の暖かい日だまりを思う、そのあまりにも哀しい結末に強い印象を感じさせられた1冊である。(のり)
(2007年11月10日)
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商品内容
要旨 |
用意周到な占い師(♂)と、ミステリアスな友達(♀)。浮気性の夫と、占いなんか信じないはずだった「わたし」。4人が仲よくなればなるほど、どこか不安になる―。ある晩をさかいに、それは現実のものとなった。野間新人賞受賞後の最新小説。 |
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出版社 商品紹介 |
浮気性の夫と、占いなんか信じないはずだった「わたし」。占い師に手のひらをあずけた瞬間から、2人は終わりにむかった。 |
出版社・メーカーコメント
愚かな男と悪魔な女。背筋も凍る夫婦の明日「わたしの知り合いに占い師がいるの。これがよく当たるのよ」浮気性の夫と、占いなんか信じないはずだった「わたし」。占い師に手のひらをあずけた瞬間から、わたしたちは終わりにむかった。