• 本

夏じじい

出版社名 講談社
出版年月 2007年7月
ISBNコード 978-4-06-214198-7
4-06-214198-1
税込価格 1,430円
頁数・縦 149P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • ゆっくりと絶望を知る少女の夏☆

    主人公の菜津緒は高校2年生。司法試験を控えた兄の勉強の邪魔にならないようにと、夏休み中、四国の田舎に追いやられることに。そこで彼女を待っていたのは、杉一槍と名乗る陽気な老人だっタ。一槍と過ごす内に、菜津緒は生と死、そして恋にも似た欲望を肌で感じていく。兄からのどこかいびつな愛情、セックスをするといつも相手に抱いてしまう嫌悪感。読み進めるうちに菜津緒が抱える悩みからは「思春期だから」の一言では済まされない切実な暗さが浮かびあがってくる。繋がりあえない孤独。それは一過性のものではなく、人間の根源的な闇に根ざした種類のものなのかもしれない。

    (2007年10月8日)

商品内容

要旨

高校二年生の「菜津緒」は夏休みに、兄の勉強のじゃまにならないようにと、四国の片田舎にあずけられることになったが、着いた駅で待っていたのは、ひからびた「じじい」だった。自然あふれる四国の田舎村での、菜津緒とじじい、生と死、そして恋のようななにか。ひと夏の二人の共同生活を通して語られる、じじいの秘められた過去、そして菜津緒は…。期待の大型新人作家デビュー。

出版社
商品紹介

夏休みに兄の勉強のじゃまにならぬよう、田舎に行かされた女子高生・奈津緒。着いた駅で待っていたのは、ひからびたじじいだった。女子高生とじじいのひと夏。

おすすめコメント

夏休みに兄の勉強のじゃまにならぬよう、田舎に行かされた女子高生・奈津緒。着いた駅で待っていたのは、ひからびたじじいだった! 女子高生とじじいのひと夏。

著者紹介

小林 里々子 (コバヤシ リリコ)  
1981年東京生まれ。日本女子大学卒業後、半年間正社員として働く。その後早稲田大学に編入し、大学院まで進学。「群像新人文学賞」への応募をきっかけに『夏じじい』を上梓(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)