• 本

秋の牢獄

出版社名 角川書店
出版年月 2007年10月
ISBNコード 978-4-04-873805-7
4-04-873805-4
税込価格 1,540円
頁数・縦 223P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 絶望の先に見える光

    『夜市』『雷の季節の終わりに』と、読者を惹きつけて止まない恒川光太郎氏の第3作です。秋のある一日を、何度も繰り返し体験する女子大生・藍。同じように11月7日に閉じ込められた仲間に出会うが、果たして“この日”から脱出することはできるのだろうか…。恒川ワールドが広がる表題作「秋の牢獄」。迷い込んだ道の先にあった、一軒のわらぶき屋根の家。そこに住む男から譲られたものとは?おどろおどろしいながらも魅惑の「神家没落」。そして、霊狐の力を持つ祖母と住むリオが、自らの力に目覚めていく過程が哀しい「幻は夜に成長する」。恒川氏の描く、独特の異界の魅力に、どっぷり漬かって下さい。

    (2007年11月19日)

商品内容

要旨

十一月七日、水曜日。女子大生の藍は、秋のその一日を何度も繰り返している。毎日同じ講義、毎日同じ会話をする友人。朝になればすべてがリセットされ、再び十一月七日が始まる。彼女は何のために十一月七日を繰り返しているのか。この繰り返しの日々に終わりは訪れるのだろうか―。まるで童話のようなモチーフと、透明感あふれる文体。心地良さに導かれて読み進んでいくにつれて、思いもかけない物語の激流に巻き込まれる―。数千ページを費やした書物にも引けを取らない、物語る力の凄まじさ。圧倒的な多幸感と究極の絶望とを同時に描き出す、新鋭・恒川光太郎の珠玉の作品集。

出版社
商品紹介

女子大生の藍は、一日を何度も繰り返している。毎日同じ講義、毎日同じ会話をする友人…。この繰り返しに終わりは訪れるのか。

おすすめコメント

日本ホラー小説大賞出身の新鋭・恒川光太郎、待望の最新短編集!11月7日、水曜日。女子大生の藍は、秋のこの一日を何度も繰り返している。毎日同じ講義、毎日同じ会話をする友人……。何のために11月7日は繰り返されているのか。この繰り返しに終わりは訪れるのか

著者紹介

恒川 光太郎 (ツネカワ コウタロウ)  
1973年東京都生まれ。大学卒業後、様々な職業を経て、現在沖縄県在住。2005年、「夜市」で第12回日本ホラー小説大賞を受賞。2005年10月に刊行された初の単行本『夜市』は、デビュー作にして第134回直木賞候補となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)