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踊る陰陽師 山科卿醒笑譚

出版社名 文藝春秋
出版年月 2008年4月
ISBNコード 978-4-16-326820-0
4-16-326820-0
税込価格 1,624円
頁数・縦 286P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 祈祷先の事情を調べよ

    父を亡くし、急きょ跡継ぎとなった陰陽師・熊太夫。急ごしらえの為、祈祷に失敗して信用を失う。もうやめようかと悩んでいた時に現れたのが、公家・山科家の家来である大沢掃部助。「わしと組まへんか。悪いようにはせえへんで。」この言葉を信じ、掃部助の主・山科言継の助言も借りて、陰陽師の仕事に励む熊太夫。果たしてこの祈祷はうまくゆくのか‥。室町末期、5人の男達が、今自分のおかれている立場に悩み苦しむ。そこに顔を出す山科家の2人。彼らの助言や言動で、男達の悩みは取り除かれるが、その先にはまた別の悩みが待っている。面白半分に首を突っ込んだような掃部助に、振り回される男達の悲哀を、ユーモラスに描く。おかしくも切ない思いにさせる時代小説だ。

    (2008年6月26日)

商品内容

要旨

室町末期の、貧乏公家の山科言継と家来の大沢掃部助が悩める男たちのために大活躍!?あちこちの揉め事に首を突っ込むが、事態はますますややこしいことに。傑作ユーモア時代小説。

出版社
商品紹介

京の町の庶民の揉め事に、貧乏公卿の山科言継と家人の掃部助が介入して、さらにややこしいことに…。著者会心のユーモア時代小説集。

著者紹介

岩井 三四二 (イワイ ミヨジ)  
1958年、岐阜県に生まれる。一橋大学卒業後、電機メーカーに勤務。小説現代新人賞、歴史群像大賞を受賞後2003年に『月ノ浦惣庄公事置書』で第10回松本清張賞を受賞し作家生活に入る。同年、『村を助くは誰ぞ』で第28回歴史文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)