• 本

アイヌ式エコロジー生活 治造エカシに学ぶ、自然の知恵

SooK BooK

出版社名 小学館
出版年月 2008年7月
ISBNコード 978-4-09-387795-4
4-09-387795-5
税込価格 1,650円
頁数・縦 225P 21cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • いつもカムイと共に

    浦川治造さん、70歳。アイヌのエカシ(長老)である。アイヌとしての暮らしの基本を学び、現在は千葉県でアイヌの儀式ができる場所「カムイミンタラ」を建設中だ。そんな浦川さんが教える、アイヌの道具作りや料理の数々。ヤナギの枝で作るイナウ(神への贈りもの)や、サパンペ(頭に被るもの)の美しさ。自然を見つめて暮らしてきたからこそわかる、料理の知恵。自らが自然の懐にいること、いつもカムイと共にいることを感じるのだ。食べる分だけ採っていた時代から、残ったら捨ててもいいから採り続ける時代へと進んできた私たち。そして今、枯渇の時代へと変わってきている。未来のためにも、欲望の歴史に歯止めをかける時期にきている、と語る著者。これから私たちが進むべき道をやさしく教えてくれる、そう感じることができる一冊だ。

    (2008年9月8日)

商品内容

目次

1章 自然の懐で暮らす
2章 カムイミンタラの夢
3章 故郷への思い
4章 川を遡るカムイチェプ
5章 アイヌの料理
6章 先人への思いを胸に秘め

出版社
商品紹介

アイヌの長老・浦川治造の自然の中での1年を追ったルポルタージュ。アイヌの文化・しきたりを写真でつづる貴重な記録であり、アウトドア教本。

おすすめコメント

アイヌの長老・浦川治造の自然の中での一年を追ったルポルタージュ。今や伝承する人も少ないアイヌの文化・しきたりを写真で綴る貴重な記録であり、現代人への警鐘、そして自然との共存の知恵が満載のアウトドア教本

著者紹介

さとうち 藍 (サトウチ アイ)  
自然とそこに生きる人々をテーマに取材を続けている。現在は岩手県の山小屋と東京を行き来する日々
関戸 勇 (セキド イサム)  
岩波映画製作所を経てフリーの写真家。自然や植物、庭などをテーマに写真を撮り続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)