• 本

スリーピング・ドール

出版社名 文藝春秋
出版年月 2008年10月
ISBNコード 978-4-16-327470-6
4-16-327470-7
税込価格 2,619円
頁数・縦 543P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 全てをコントロールしていたのは誰?

    ジェフリー・ディーヴァーの前作『ウォッチメイカー』で“科学捜査の天才”リンカーン・ライムのチームに迎えられた捜査官のキャサリン・ダンス。人間観察のプロ・尋問の天才・キネシクスのスペシャリストである彼女が、今回は主人公として登場する。対決する相手は、カルト指導者のダニエル・ペル。言葉巧みに他人をコントロールし支配していくペルと、嘘を見破る達人のダンス。脱獄し、逃走するペルを追いつめきれないダンスは、言葉を武器に、必死にペルに挑む。惨殺事件に秘められた真実。言葉に踊らされていたのは誰?ダンスは、多くの言葉を聞きとりながら仮説を組み立て、真実へと近づいていく。二転三転する展開に、ページをめくる手が止まらない。徹夜覚悟で挑め!

    (2008年11月4日)

商品内容

要旨

キャサリン・ダンス―カリフォルニア州捜査局捜査官。人間の所作や表情を読み解く「キネシクス」分析の天才。いかなる嘘も、彼女の眼を逃れることはできない。ある一家を惨殺したカルト指導者ダニエル・ペルが、脱獄、逃走した!捜索チームの指揮をとるのはキャサリン・ダンス捜査官。だが、狡知な頭脳を持つペルは大胆に周到に裏をかき、捜査の手を逃れつづける。鍵を握るのは惨殺事件の唯一の生き残りの少女テレサ。事件について何か秘密を隠しているらしきテレサの心を開かせることができるのは、尋問の天才ダンスしかいない…。ハイスピードで展開される逃亡と追跡。嘘を見破る天才ダンスvs他人をコントロールする天才ペルの頭脳戦。「言葉」を武器に悪と戦うキャサリン・ダンスの活躍を描くジェフリー・ディーヴァーの最新作。ドンデン返しの魔術師の超絶技巧がまたも冴えわたる。

おすすめコメント

各ミステリー・ランキングを制覇した『ウォッチメイカー』でリンカーン・ライムに協力した《人間嘘発見器》キャサリン・ダンス捜査官をご記憶ですか? ライム・シリーズ歴代の「助演者」中、最大の人気を誇る彼女が主役を張る新作の登場です。刑務所から脱獄した殺人カルト教祖を、その技術を駆使して追うダンスは、かつての大量殺人に深い闇があったことを知る。事件の唯一の生き残りである少女の閉ざされた心を開くことはできるのか?今回もまた意外性と驚愕が満載。徹夜必至の傑作に仕上がっています。(NS)

著者紹介

ディーヴァー,ジェフリー (ディーヴァー,ジェフリー)   Deaver,Jeffery
1950年、シカゴ生まれ。記者、弁護士を経て、『汚れた街のシンデレラ』(ハヤカワ文庫)で作家デビュー。リンカーン・ライム・シリーズ最新作『ウォッチメイカー』(文藝春秋)は、2007年末の「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」の双方で1位となり、日本冒険小説協会大賞も受賞するなど、絶賛を浴びた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)