書店レビュー
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このリアル感がたまらんと!
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- BOOKINN金進堂長者原店 (福岡県糟屋郡粕屋町)
東公園、三瀬峠、佐賀大和…。
福岡に住み、登場人物同様にこのドライブコースを利用している人は多いはず。ならばぜひとも読んで欲しい脳に映像が直接飛び込んでくることまちがいなしです。そして、登場人物たちの方言のつかいわけ!これが同じ九州弁としか読めない人たちは少しかわいそうかも。さらに九州各地出身者たちの福岡に対する思いも「うーん、こんな奴おったなぁ」と。とにかく九州に住んだことがある人は一読を!120%の臨場感が作品のテーマとともに心を揺さぶります。もちろん、そうでない人も読んで欲しい作品です。
読後に芥川の藪の中をもう一度読み返したくなった。(2010年4月3日)
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おすすめ度
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商品内容
要旨 |
九州地方に珍しく雪が降った夜、土木作業員の清水祐一は、携帯サイトで知り合った女性を殺害してしまう。母親に捨てられ、幼くして祖父母に引き取られた。ヘルス嬢を真剣に好きになり、祖父母の手伝いに明け暮れる日々。そんな彼を殺人に走らせたものとは、一体何か―。 |
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出版社・メーカーコメント
福岡市内に暮らす保険外交員の石橋佳乃が、携帯サイトで知り合った金髪の土木作業員に殺害された。二人が本当に会いたかった相手は誰だったのか? 佐賀市内に双子の妹と暮らす馬込光代もまた、何もない平凡な生活から逃れるため、出会い系サイトへアクセスする。そこで運命の相手と確信できる男に出会えた光代だったが、彼は殺人を犯していた。彼女は自首しようとする男を止め、一緒にいたいと強く願う。光代を駆り立てるものは何か? その一方で、被害者と加害者に向けられた悪意と戦う家族たちがいた。誰がいったい悪人なのか? 事件の果てに明かされる殺意の奥にあるものは? 毎日出版文化賞と大佛次郎賞受賞した著者の最高傑作、待望の文庫化。