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源氏物語とその作者たち

文春新書 746

出版社名 文藝春秋
出版年月 2010年3月
ISBNコード 978-4-16-660746-4
4-16-660746-4
税込価格 847円
頁数・縦 222P 18cm

商品内容

要旨

原稿用紙に換算して二千五百枚にもなる長大な物語を、本当に紫式部が一人で書いたのか―文体や登場人物の扱いなどに着目し、錯綜する展開を解きほぐすことで見えてきたのは、光源氏死後の話である「宇治十帖」のみならず多くの部分が、読者によって自由に加筆や修正が行われ「成長」していった事実だった―。

目次

序の章 作者としての紫式部
第1章 物語の不思議な構成
第2章 巻々成立への関心
第3章 紫の君の物語
第4章 本格的な物語の構築
第5章 「上」と称せられる紫の君
第6章 紫式部の源氏物語
第7章 朝顔の宮追従
第8章 紫の物語の終局
終章 男性作者の登場

著者紹介

西村 亨 (ニシムラ トオル)  
1926年東京の生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。在学中から折口信夫に師事し、古代学の継承と王朝の和歌/物語の研究に努める。慶應義塾中等部教諭を経て、70年に慶應義塾大学文学部へ移籍。74年に教授となり、現在は名誉教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)