• 本

福岡の戦争遺跡を歩く

出版社名 海鳥社
出版年月 2010年8月
ISBNコード 978-4-87415-786-2
4-87415-786-6
税込価格 1,100円
頁数・縦 128P 21cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • たしかにこの国は戦争をしていたのだ

    桜の季節に訪れるあの公園にはレーダー探知の部隊がいて、近所の中学校は捕虜収容所だった。場所と言葉が合わさると、途端に体験したことが無い事も現実味を帯びてくる。ほんの六十数年前のことだが、これからあの戦争の体験者はいなくなっていく。そうであればこそ、このような形で戦争の記憶が遺されて行くのは意義あることだと思う

    (2010年11月29日)

商品内容

要旨

戦争のただ中で起きたこと、戦争の記憶を丹念に拾い集めた一冊。著者自身の戦争体験を加えながら、福岡市内に残る戦争遺跡を写真を交えて紹介する。

目次

博多区の戦争遺跡(昭和二十年六月十九日福岡空襲
福岡空襲と祈念碑
西方寺地蔵尊
沖浜神社戦災地蔵尊
B29 ほか)
中央区の戦争遺跡(西部軍司令部
福岡連隊記念碑
兵士たちの戦跡
営外練兵場
振武寮 ほか)
東区の戦争遺跡(福岡市立動物園
称名寺博多大仏
宗玖寺洲崎地蔵尊
箱崎捕虜収容所
捕虜収容所 ほか)
西区の戦争遺跡(栄昌寺地蔵
海の特攻―肉薄攻撃艇と震洋
能古島震洋基地
福岡飛行訓練所(元岡飛行場)
福岡航空隊 ほか)

著者紹介

川口 勝彦 (カワグチ カツヒコ)  
昭和8(1933)年4月20日、福岡市大乗寺前町(現冷泉町)に生まれる。平成21(2009)年9月22日逝去、享年76。福岡市立冷泉小学校を皮切りに小学校教諭として勤務、原小学校で退職。福岡教職員組合福岡支部副委員長、退職後に福岡教育文化研究所教育相談部相談員、福岡市退職教職員協議会会長。福岡空襲6・19の「証言者の会」運動に参加。平成17年、平和祈念資料館建設の運動を始める。「早良の歴史と自然を探る会」会長
首藤 卓茂 (スドウ タクモ)  
昭和22(1947)年9月27日、長崎県国見町(現雲仙市)に生まれる。福岡市月隈公民館、市民図書館、戸切教育集会所(現戸切人権の町づくり館)勤務、早期退職後、古書店「かぼちゃ堂」を始める。「早良の歴史と自然を探る会」「福岡地方史研究会」「福岡県人権研究所」会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)