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蕪村余響 そののちいまだ年くれず

出版社名 岩波書店
出版年月 2011年2月
ISBNコード 978-4-00-024658-3
4-00-024658-5
税込価格 4,180円
頁数・縦 358P 20cm

商品内容

文学賞情報

2012年 第20回 やまなし文学賞・研究評論部門受賞

要旨

遊歴・行脚を経たのち、五十路を過ぎて京都に定住した蕪村。多様多彩な文人たちとの幅広い交流を通して、絵画にも俳諧にも創意に富んだ魅力ある作品を生み続けた。その一方、私生活では、妻や子をいつくしむ、ごくふつうの家庭人であった。蕪村研究の第一人者が、市井での穏やかな暮らしのなかの蕪村とその創作活動を描く。

目次

1 暮らしのなかで(市井に生きる夜半翁―蚊屋の内にほたる放してアヽ楽や
一身にして二芸あり―「はいかいは好物故、手ばまりのみ多く候」)
2 仲間とともに(葛の翁―とし守夜老はたうとく見られたり
島原冬景―寒垢離や上の町まで来たりけり ほか)
3 融通無碍の創意をのせて(いろはに発句―花すゝきひと夜はなびけむさし坊
「む」「し」の話―枯なんとせしをぶどうの盛りかな ほか)
4 人生の終焉にむけて(重篤の床で―「夢の回りたるごとく覚て」
金福寺覧古―我も死して碑に辺せむ枯尾花)

出版社
商品紹介

市井の穏やかな暮らしの中で、絵画にも俳諧にも創意に富んだ作品を生み続けた蕪村を描く画期的な評伝。

著者紹介

藤田 真一 (フジタ シンイチ)  
1949年京都市生まれ。大阪大学大学院博士後期課程国文学専攻修了。現在、関西大学文学部教授。専攻は日本近世文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)